思い出のブログ記事
思い出(ムラゴンブログ全体)-
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父の病気がわかって それが深刻な状態になりつつあるとき この絵本を手に入れた。 このタイトルが それだけで救いになった。 おじいちゃんとおさんぽに出かける僕は おじいちゃんから守られ、教えられて どんどん世界が広がっていく。 けれど 成長と共に 僕は気づく。 世の中は楽しいことばかりじゃない。 こ... 続きをみる
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人には誰にでも いつまでも色褪せない思い出があって そっとしまっておきたい想いもある。 昨日、夫の恋について書いたのだが それは、こんな番組を見たからだ。 河野裕子さんは歌人だ。 その歌をほんの少し知っていたことと この番組のタイトルに興味を持って 録画していたのだ。 河野さんは12年前に亡くな... 続きをみる
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毎日、少しずつ大掃除を進めているが、 なんだかなかなか進まない。 雨戸も掃除して、網戸やガラスも拭いて、 カーテンも洗った。 さっぱりしたはずなのに 心が晴れない。 私たちと18年暮らした猫が もう、この年を越せないかも知れない。 この12月が加速度をつけて過ぎるように この猫の命も加速度をつけて... 続きをみる
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勉強は何のためにするのか、 という問いは永遠のテーマだろう。 昔は たくさんの公式とか ひたすら続く書き取りとか、 こんなことが、何の役に立つのか さっぱりわからず、 授業中はぼんやりと別の世界を旅してた。 真面目に聞いてる振りをするのが とても得意な子供だった。 大人になって 自分の子供を育てて... 続きをみる
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小学校で支援員をしていた頃、 子供たちから毎日のように聞いた言葉は 「面倒くさい」 だった。 板書をノートに写すとか、 国語で漢字を書くだとか、 とにかく淡々と続けることが 「面倒くさい」のだった。 午後からの書写なんて最悪だ。 給食でお腹はいっぱい。 昼放課で思いっきり遊んで、 5時... 続きをみる
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長男が保育園に通っていた頃、 仲良くしていた母友がいた。 彼女は「ママ」というタイプではなく、 「かあちゃん」だった。 彼女もマイウェイを突っ走る夫に悩み、 お互いに家族のことや、子育てのことなど なんでも話した。 彼女の長男とうちの長男がなかよしで、 彼女の家にもよくお邪魔した。 彼女の息子はと... 続きをみる
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以前、受けていた研修に 裁判所の裁判を傍聴して、 レポートを提出する、というのがあった。 基本、裁判は公開されているので、 誰でも傍聴することができる。 私は、たまたま覗いたのが 離婚裁判だったので、 他の何人かといっしょに傍聴した。 裁判は既に始まっており、 たくさんの司法修習生が傍聴していた。... 続きをみる
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新婚旅行の最後の夜、 私はホテルの窓から外のネオンを見下ろして 何を間違えたのかと途方に暮れていた。 部屋のテーブルにはビールの空き缶が数本と そのおつまみが乱雑に置かれており、 彼はトランクス1枚で、 ベッドでいびきをかいていた。 お風呂から上がった私は、その光景に ため息をつきながら、思い出し... 続きをみる
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「男と女の間には 深くて暗い河がある」 と歌ったのは野坂昭如氏だ。(黒の舟唄) この歌が、 自分の結婚生活の中で 何度も何度もリフレインされるなんて あの頃は思ってもいなかった。 結婚をひと月後に控えたある日、 私は初めて彼の家に招かれた。 義母も義姉夫婦もみんなが笑顔で、 婚約者となった私を迎え... 続きをみる
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忍者生活にも慣れつつあるが、 朝の忍びの生活はなかなか疲れる。 スリッパはどうしてもパタパタするので 今はモップスリッパを履いている。 掃除機はかけられないし ベランダの物干しは、長男部屋のすぐ隣。 洗濯物をパタパタする音が意外と響く。 そして、何より、 家電品の音にうんざりなのだ。 給湯器はスイ... 続きをみる
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昔は毎週見ていた「サザエさん」。 のんびり過ごした楽しい日曜日、 サザエさんの3本目の話が終わると もう1本ないかと期待し、 エンディングテーマが始まると なんだか気持ちがどんどん落ちていった。 そして 歌が終わると はぁ〜、と大きくため息をつくのが常だった。 あんなに明るい歌なのに。 そんな子ど... 続きをみる
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まだ、長男が小さかった頃、 義父母は初の内孫である長男を とても可愛がってくれた。 2週間に1度、週末になると 私たちは泊りがけで義父母宅に出掛けた。 ある週末、長男は風邪をひいて熱を出し 予定は翌週末に持ち越された。 その翌週末、 義父母宅に着くと、しばらくして義父は昼寝をし、 夫は長男を連れて... 続きをみる
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最期の晩餐は何がいいか という話を見聞きする。 私は何だろう。 イタリアンでもフレンチでもない。 こってりした焼肉や鰻でもない。 まぁ最期の晩餐なのだから コレステロールも中性脂肪も 全く気にしなくていい話ではあるのだけれど やっぱり最期は和食だろう。 私はシンプルにおにぎりとお味噌汁がいい。 炊... 続きをみる
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まだ、20代の頃、 近くの横断歩道で車が止まるのを待っていた。 すぐに1台の車が止まってくれて、 私は頭を下げながら、そこを渡った。 すると、渡った先にいた近所のおばちゃんが 「若いっていいね〜、私らなんか車は止まってくれんよ。」 と笑った。 時は過ぎ、 私はあの頃のおばちゃんと同じくらいの歳にな... 続きをみる
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5年ほど前、私たちはある資格の養成研修で出会った。 トータルで5か月を超えるその研修は、想像以上に厳しいもので、仕事や家庭との両立、試験勉強や実地研修、と、いくら時間があっても足りないくらいだった。 その厳しい時間を共有した仲間は、ライバルではなく、同じゴールを目指すチームメイトだった。 30人ほ... 続きをみる
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5年前の夏、私はある資格の養成研修で忙しい日々を送っていた。 秋には試験を控えていたので、仕事と研修、さらに試験勉強と、かなりタイトなスケジュールをこなしていた。 そんな中でのお盆休みは、ちょっとひと息つくことができる貴重なもので、気持ちも少し緩んでいたのかも知れない。 メールのやり取りが始まると... 続きをみる
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一昨年だったか ある新聞記事に釘付けになった。 それは、SNSを通じて知り合った男性に騙されて、熟年世代の主婦が金銭的な被害に遭ったというものだった。 私がその記事に驚いたのは、主婦を騙したというその人物が名乗った名前だった。 この名前… 私を騙そうとした、あいつの名前だ。 それは5年前に遡る。 ... 続きをみる
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若い頃、 2月の晴れた寒い朝、カフェの窓から眺めた景色にその老夫婦はいた。 お揃いのカウチンセーターは、おそらく夫人の手編みだろう。 静かに寄り添い、ゆっくりと歩くその背中は慈しみに溢れ、柔らかな光を纏っていた。 あんな夫婦になりたいな… 若い頃の願いは叶わず、 何が足りず、何が間違ったのかもわか... 続きをみる
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今日はもうダンボールと対峙する元気がないので、簡単に新聞やダイレクトメールの処分に取り掛かる。 ダイレクトメール。これが問題だ。 母も兄もこれを処分することができない。 ただ単にめんどくさいからだ。 届いたその日に要らないものは処分すれば済む話。何度そう話したかわからない。 それができないのだ。 ... 続きをみる
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