センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

2022年4月のブログ記事

  •  貴方が眠る場所

    義姉から電話があった。 今日、夫の墓参りに行ってきたのだと言う。 良い場所を見つけてくれてありがとう、 こんなことになってしまって申し訳ないと。    コロナ禍でもあり、 葬儀も納骨も私たち家族だけで行なった。 そこには 納得できない思いもあったろう。 しかし 夫は あの荒んだ暮らしを その中でひ... 続きをみる

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  •  充電切れでベッドに沈む

    休みの前日はテンションが上がる。 疲れてクタクタで、眠くて仕方ないのに 寝るのがもったいなくて、夜ふかしする。 長男は製造業で働いているので、 原則、祝祭日は出勤である。 ゴールデンウィークの休みは明日からだ。 休み前の清掃日、ということで 今朝は久しぶりに通常勤務になった。 3時50分に起きなく... 続きをみる

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  • アメーバと化す私たち

    明日は休みだ!ゴールデンウィークだ! こんなにも休みが待ち遠しいのは 本当に久しぶりで、新鮮だ。 今朝は 起きるのがしんどかった。 首も痛むし、あちこちが辛い。 訓練の課題は どんどんレベルが上がる。 自分のできなさに凹むし、焦る。 今日、講義の合間の休憩時間に アメーバのように机で溶けている仲間... 続きをみる

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  •  不条理

    昨日の新聞には 世界最高齢、119歳の女性が亡くなった事と 観光船の事故で3歳の女の子が亡くなって 発見された事が掲載されていた。 世の不条理 というのを感じる。 誰だって 天寿を全うしたという終わり方をしたい。 わずか3歳で 未来が閉ざされてしまった事が 残念でならない。 引くときは引く、 とい... 続きをみる

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  •  奇跡はいつだって不公平

    納骨の日 副住職さんが話されたことの中で 素直にうなづけなかったことが一つある。  私たちはみんなご先祖様に守られている。  先日、母上を亡くされたご家族が  沖縄旅行に出かけた。  運悪く 予定の飛行機に乗り遅れて  次の便に乗ることになった。  すると、最初に乗る予定だった飛行機内で  争い事... 続きをみる

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  • 人も歩けばわんこに当たる

    今日の私はラッキーだった。 いつものウォーキングの帰り道、 最近、わんこを飼い始めたご近所さんに 会ったのだ。 わんこは 足を踏ん張って  意地でもここを動くものかと主張している。 体格の良いご主人も困り顔だ。 その様子が微笑ましく、 思わず立ち止まって 頭を撫でた。 このわんこは  先週、奥さん... 続きをみる

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  • 「Be kind〜人に優しく〜」

    来日した、ニュージーランドの ジャシンダ・アーダーン首相が 危機に直面するたびに国民に呼び掛けてきた という言葉。   「 Be kind  〜人に優しく〜」 今だから、なのか 今だからこそ、なのか このシンプルな言葉が沁みる。       朝日新聞インタビュー より 人に優しくできる人こそが 本... 続きをみる

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  •  さよなら、またね

    きれいに晴れた朝。 今日は夫の納骨の日だった。 予めお供えのお酒は買っておいたが 昨日は帰り道でお供物の和菓子を買い 帰宅後 お花を買いに行き お布施や線香、ロウソクをカバンに入れた。 火葬証明書も忘れてはならない。 今朝は 少し緊張しながら 二人の息子と車で出かけた。 副住職さんに導かれ きれい... 続きをみる

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  • 知ってるようで知らないこと

    春になって いつの間にか  庭に花も咲いたが 雑草も次々に生えてきた。 家の死角に まっすぐ一列になって 雑草というより もはや木という感じの草が 何本も生えていて、びっくりした。     これは ナニモノ? あまりに立派な茎と葉で  しかも ものすごく堂々と生えている。 抜くべきか 抜かざるべき... 続きをみる

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  •  いっぱいいっぱいの日々

    平日はテレビも見ない。 毎日、いっぱいいっぱいだ。 朝は長男が早朝勤務なので、 3時50分に起きる。 朝食を用意して 5時前に送りだすと、また6時まで寝る。 この1時間を家事に当てたいところだが それをやると、へばってしまう。 お弁当を作って朝食を食べ、洗濯物を干して 8時15分に出かける。 帰っ... 続きをみる

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  •  メンテナンスのお年頃

    毎晩、お風呂上がりに 手の指や手首にインドメタシンのジェルを 丁寧に擦り込む。 2月頃から ヘバーデン結節が悪化して それをかばうせいか、他にも痛みが出る。 手は毎日酷使する部分だ。 休めておく、というわけにはいかないので 手の使い方に気をつけて 毎晩のメンテナンスは欠かせない。 ジャムの瓶の硬い... 続きをみる

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  •  イングリッシュマフィンの幸せ

    訓練校からの帰り道、 気になっていたパン屋さんに寄ってみた。 おいしいシフォンケーキもあって あぁ、本当にパン好きな人が作ってるんだな というパンのラインナップだ。 そこに イングリッシュマフィンがあった。 昔からイングリッシュマフィンが好きだ。 今はどこのスーパーにも普通に置いてあるが 昔は大き... 続きをみる

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  •  ほどほどに

    スーパーに行くと 買ったものをエコバッグに詰めながら クルクルクルクル すごい勢いで ポリエチレンの袋を巻取ってる人がいる。 そんなにたくさん取って 何に使うのかな? と、いつも気になる。余計なお世話だけど。 このポリエチレンの袋が 1枚1円の有料だったら、どうなんだろう? とも考えてしまう。余計... 続きをみる

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  •  日曜の夜のため息

    日曜の夜、 カフェインレスのお茶を飲みながら あっという間に終わった休日にため息だ。 セーターを洗いたかったし あちこち掃除もしたかった。 新聞もゆっくり読みたかったし 撮りためたテレビ番組も見たかった。 町内の役があるので、お手伝いをしたり 買い物に出かけたり  本当にあっという間に終わってしま... 続きをみる

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  • 誰かを守ることが自分たちを守ること

    今日は久しぶりに陶器市に出かけた。 もう十分過ぎるほど食器を持っているのに 見て回るうちに たくさん買ってしまった。 原材料の高騰で、100均がピンチらしい。 そのうち 100円では買えなくなるものが 色々出てくるだろう。 私たちは 生活防衛のために 少しでも安い商品を求めるが そのために どこか... 続きをみる

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  • 永遠に来ないかも知れない「いつか」

    あっという間に毎日が過ぎて行く。 この気温の変化と 新たな場所での 初めての作業に もうヘロヘロになっている。 ヘロヘロになりながら そのヘロヘロでさえ 新鮮に感じている。 ギュッと濃縮したような毎日で しんどいけれど、 この新鮮さに救われている。 ぎりぎりのタイミングだったな、と思う。 来年、同... 続きをみる

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  •  欲しい物は自分で買う

    子供の時から 欲しい物は お年玉を貯めて買う、という 育ち方をしてきた。 だから 欲しい物は 何でも自分で買う。 贈り物をする側とされる側であれば 断然、贈る側が好きだ。 何がいいかと 悩む時間が楽しい。 喜んでもらえると それだけで嬉しい。 夫からの最後の誕生日プレゼントは スリッパだった。15... 続きをみる

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  •  夜のペパーミントティー

    夜のペパーミントティーが好きだ。 1日の終わりに 温かいペパーミントティーを飲むと いろんなものが きれいに流れていくような すっきりした心地よさがある。 こんなふうに 人のどろどろした感情や 救いようのない残酷さや そういったものが きれいに流れていったらいいのに。 誰にでもある、こうした感情が... 続きをみる

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  • 今日の軽さと明日の重み

    3月のダル重さから脱して  体も心も 動くようになってきた。 平日は時間が足りなくて朝からフル稼働だ。 時間のゆとりがないけれど 体力もいっぱいいっぱいだけれど この言葉が 背中を押す。     あなたが空しく生きた今日は、   昨日死んでいった者が、   あれほど生きたいと願った明日。    (... 続きをみる

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  •  とりあえずの朝

    また、新しい週が始まった。 わりと1日の流れがタイトなので、 前日に準備しておかないと、間に合わない。 朝のウォーキングは譲れないので、 音楽を聴きながら、歩き始める。 晴れていて、暖かい。新緑の美しい季節だ。 あちこち痛むところもあるが、歩ける。 平和で 思う存分この美しさを楽しめる。    こ... 続きをみる

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  • 明日もきっと1番若い日

    5年ほど前のことだろうか。 近所の60代の女性が 「目が見えなくなったし、膝や腰は痛いし」 と、嘆いていた。 すると、そこにいた80代の女性が言った。 「60代なんて、まだまだひよっこ!」 そうか。 80代から見たら、60代はひよっこなんだ。 そこにいた全員が明るく笑った。 インスタグラムで  リ... 続きをみる

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  •  あの日から

    今朝、久しぶりに夫の部屋の近くを通った。 夫が会社からの帰りに通っていた道にも 桜の花がまだ咲いていた。 7年間、ずっとこの桜を見たのだろうけれど 今年は見られなかった。 夫の住んでいた部屋には カーテンがかかっておらず、 まだ誰も入居していないようだった。 夫の部屋を片付けて、引渡しをしたあの日... 続きをみる

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  • 今日の私は今日しかいない

    訓練校の前に咲く、桜の花を写真で撮った。 風が強くて もうかなり散っている。 その桜を撮りながら、 来年の春、私はどうしているだろうと ふと思った。 元気でいるといいな。 身につけた技術を活かして 仕事ができているといいな。 来年も再来年も ずーっと桜は咲き続ける。 でも、人間はずっと同じではいら... 続きをみる

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  •  セーラー服の強がり

    高校生のとき、反社会組織の人が集まる、 お葬式に出くわした。 電車を降りての帰り道、 ひとりでトボトボ歩いていると いつも通る、お寺の前に ドラマみたいな光景が広がっていた。 肩を怒らせて ヤクザウォークをする人、人、人… ちょっと経験のない、すごい光景だ。 きっと トップの人とか 幹部の人とか ... 続きをみる

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  •  スタートライン

    職業訓練校に通うことになって、 今日は入校式だった。 よく晴れて暖かく、まだ桜も残っている。 男性は ほとんどがダークスーツだ。 老いも若きも キリッとして素敵である。 式というものから遠ざかって久しいので なんだかとても新鮮だ。 今年の冬は厳しかった。 寒さも目の前にある現実も厳しかった。 それ... 続きをみる

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  •  「あんな大人」

    今朝、ブロガーさんが紹介されていた、 大手ゼネコンの初任給についての記事を見て 若い頃のことを思い出した。 まだ独身だった私は 仲間といっしょに 新婚の友だちの家へ遊びに行った。 彼女は大手ゼネコンに勤務していて 別の大手ゼネコンに務める男性と結婚した。 旦那様は 誰でも知っている優秀な大学卒で ... 続きをみる

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  •  春の階段を上る

    桜の咲く季節に生まれた。 新年度の始まりと重なる季節なので 何もかもが新鮮な感じがする。 真新しいランドセルを背負った小学生や 初々しいフレッシュマンたち 彼らのピカピカ光るような若さが眩しい。 もう、あの輝くような光を 纏うことはできないけれど 静かに沈む夕暮れの光みたいに ぼちぼちと歩みを進め... 続きをみる

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  •  薄い紙切れのその重さ

    相続伸長の申立てをしたとき 夫の除籍住民票が必要だった。 窓口に行ったとき 「除籍住民票を」と言った途端、 「えっ?」と絶句された。 なんだか気まずい。 ささっと奥に引っ込んだその人は その奥で何事かひそひそと相談している。 私と夫は住所が違う。 身分証明書は見せているけれど 夫婦であることの証明... 続きをみる

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  •  二重線

    人が亡くなると 死亡診断書が発行される。 これは 死後の手続きのあれこれに必要で 何枚かコピーしておくようにと助言される。 夫の場合は死亡診断書に二重線が引かれた。 誰にも看取られることなく亡くなったし それを見つけたのは警察官だった。 ラインに既読がつかないことはよくあった。 だから特に気にも留... 続きをみる

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  •  誰かの痛み

    私はネット通販で買い物をすることが多い。 私の住む街にはデパートがないし おしゃれな商業ビルもない。 ドラッグストアも 量販店も遠いし 個人商店はどんどん廃業していく。 だから どうしてもネット通販に頼る。 新聞で配送業に関わる人の記事を見た。 コロナ禍もあって 配送業は大忙しだ。 私たちは「送料... 続きをみる

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