センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

2022年6月のブログ記事

  •  白い器の編み目模様

    初めてその写真を見たとき 素敵な器だな、と思った。 まっ白なニットみたいな湯呑である。 どうやって こんな模様を作るんだろう? 気になって どうしても欲しくなった。 外側は白だけれど 内側がピンクや水色のものもあった。 でも、やっぱりこれはまっ白がいい。 お茶を入れたときの水色がそのまま見える。 ... 続きをみる

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  •  既にクタクタの暑い日々

    もう梅雨明けだとか。 早すぎないか?蝉まで鳴いてる。 6月末でこんなに暑くてどうするんだ! 食欲もないので、夜は素麺にした。 レトロなガラスの器に氷を浮かべて 冷たい素麺は目にも涼しい。 早く、来い来い夏休み。 緊張の続く毎日とこの汗だくの日々に もうクタクタの私なのである。

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  •  「敗れざる者たち」

    「結果自然成」 けっかじねんになる 禅語の言葉らしい。 藤井聡太将士とタイトル戦を戦い 叡王と竜王を失い、九段となった、 豊島将之将士が扇子に揮毫した言葉だ。 その意味は 努力を続ければ 結果はおのずとついてくる 若くて 強くて 伸び盛りの相手だ。 対戦の注目度も違う。 その緊張感はどれほどだろう... 続きをみる

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  •  開いた扉の向こう側

    来年の今頃 私は今のこの自分を この日々を どんなふうに思い出すのだろう。 去年の今頃 毎日が忙しく 大変で いつ仕事を辞めようかと悩んでいた。 ずーっと いっぱいいっぱいの日々だった。 一昨年も 去年も そして今年も でも、そのいっぱいいっぱいの日々が 新しい扉を開いてくれた。 開いた扉のその先... 続きをみる

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  •  持続可能な片思い

    「持続可能な恋は叶わなかった恋だけ」 ドラマを見ていて、お〜、名言!と 思わずうなったセリフだ。 まだ若かった20代の頃 その人に恋したと気づいたときには もう遅かった。 その人は かわいい女性と婚約をした。 その婚約者とのツーショットが いつまでも胸に焼き付いて 痛かった。 恋したその人が教えて... 続きをみる

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  •  寄り道、遠回り

    さすがに  そろそろ本気で勉強しないと間に合わない、 と毎日レジュメと格闘中だ。 昔、「プロジェクトX」で ドラゴン桜の英語の先生のモデルという方が 勉強は遠回りが大事だ、と言っていた。 簡単に効率を求めるのではなくて 辞書を引いたり 手間暇かけて 答えにたどり着く。 そのプロセスが大事なのだ、と... 続きをみる

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  •  こういう自分で良しとする

    世の中には 失敗しないようにと 緊張して さらに失敗を重ねてしまう残念な人がいる。 それは まさに私だ。 粗忽な私のこと、 大事な場面で失敗しないようにと 緊張して、慎重に取り組むと まさに 思い描いていたような失敗をする。 本当に残念な人間なのだ。 しかし どうしてそんなに失敗を恐れるのだろう。... 続きをみる

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  •  体裁だけは整えて

    学生の頃 試験が近づくと、勉強しなくては! と気合だけは入り 新しいノートを買いに行ったり 机の上を整理したり 勉強以外のことに忙しかった。 今やらなくてもいいことを 無性にやりたくなるのは現実逃避なのか… 梅仕事が終わった今、 私は庭仕事がしたくてたまらない。 きりのない草取りをしたい。 買った... 続きをみる

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  •  ささやかな彩り

    梅仕事、などという言葉に憧れた。 いつかは自分で梅干しを作りたいな、と。 しかし、梅干しを作ったとて 食べるのは私しかいないではないか。 スーパーで大量の梅が積まれているのを 横目で見ながら、通り過ぎれば良かったのに 梅が私を呼んだ。 訓練校の試験も迫っているし 余分なことをしている暇はない。 な... 続きをみる

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  •  それでもそこに実はなる

    昨日、家に帰って 庭で水やりをしていたら 庭の隅でじゃがいもが顔を出している。 傷んでしまったじゃがいもを そこに捨てた覚えはあるけれど じゃがいもの葉が わさわさと大きくなっていったのも 知ってはいたけれど 掘ってみたら 10個くらいのじゃがいもが取れた。 思いがけないことだった。 苗から植えた... 続きをみる

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  •  心がにごる月曜日

    どんよりと曇った朝 あぁ、また1週間が始まる、とため息。 日本中のこのため息をかき集めて 森の中に放出し フィトンチッドで浄化できたらいいのに。 月曜日の朝は 心がにごる。 このにごった心が体を重くする。 遥か遠くの美しい森で このどうしようもないにごりが 青く澄んで 再び戻ってくることを 思い描... 続きをみる

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  •  再構築

    人は 自分が生きてきた中で 苦手だからと逃げてきたこと、 面倒だからとスルーしてきたこと、 そうしたあれこれから 完全に逃げ切る、ということは できないのではないか、と思う。 無事に逃げ切れた、と思っていても そのあれこれは  どこかで必ず追いかけてくる。 そんなことを思うこの頃だ。 かつて こん... 続きをみる

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  • あの日の点が今の点に繋がるとき

    自分が生きてきた過去のあの点と 現在のこの点がこう繋がるんだな、 と気づくことがある。 あの点とこの点がまっすぐに繋がって 1本の線になり 私自身の今となる。 若い頃には見えなかったけれど 歳を重ねて見えてくるものがある。 若い頃、友だちと二人で映画を見に行った。 地下鉄の階段を降りているとき 下... 続きをみる

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  • 希望のかけらをポッケに入れて

    コメント欄で、シニアライダーさんが こんな映画を紹介して下さった。 「PLAN 75」 こんな姥捨山を思い起こさせるような制度は できて欲しくないけれど、 絶対にありえない制度とも言い切れない。 もし、そんな制度ができたとしたら 人は 75歳で自分の生死を選べるだろうか。 歳を重ねて 働けなくなっ... 続きをみる

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  •  6月のさくらんぼ

    6月になった実感がないまま はっと気づくと もう中旬である。 そして おっといけない、忘れるところだった、 と慌てて注文するのがさくらんぼだ。 フルーツは何でも好きだが 1番好きなのはさくらんぼなのだ。 メルカリでは毎年、 たくさんのさくらんぼが出品される。 色が薄かったり、実が双子だったり 粒が... 続きをみる

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  •  雨もまた良き

    晴れの日ばかりじゃない。 スコーンときれいに晴れた青空は 心まで晴れやかにしてくれるけれど 雨もまた良き 鬱々とした気持ちも さらりと洗い流してくれそうだ。 こういう繰り返しが 命の営み 晴れもあり 雨もあり 風の日もあり こういう繰り返しで 人は強くなる。   良き、良き。こんな日も良き。

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  •  税金、税金、また税金

    固定資産税だの自動車税だの ようやく税金月間が終わった、と ホッとしたのも束の間。 また納税通知書がやって来た。 夫の市県民税納税通知書である。 4月に払ったのに? と思ったら、今回のは今年度分らしい。 全期分11万5500円。 メンタルをどうにか整えているところに また、税金かぁ… 国民の3大義... 続きをみる

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  • 至福のシャンプータイムが見つからない

    土曜日に髪を切った。 暑くなってきたから、というのもあるが メンタル修復の一手でもある。 首が隠れるくらいのボブヘアを ばっさりショートにしてもらうことにした。 若い女の子が髪を洗ってくれる。 私は 昔からシャンプーの上手な女性に 当たったことがない。 色々な美容院に行ってみたが カットの上手な女... 続きをみる

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  • 「天才バカボン」は罪作り

    私の脳はちょっとトリセツが必要だ。 瞬時に記号を判読するのがむずかしい。 たとえば エレベーターの開閉ボタン。 あの三角のマークを どちらが開なのか閉なのか 瞬時に認識できないのだ。 漢字の開閉ボタンも間違える。 両方とも門構えなので認識しづらいのだ。 前に  慌ててエレベーターに乗ろうとした人の... 続きをみる

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  •  1ミクロンの成長

    休日なのだから、ゆっくり寝ていようと 目覚ましはセットしないで眠ったのに いつもと同じように目が覚める午前5時。 波のように 自分の不甲斐なさが襲う。 ボキボキに折れた心の骨は もう拾い集める元気さえない。 ベッドに横たわったまま 悶々と自分と向き合うこの時間は 何も生み出さず ただひたすら苦しい... 続きをみる

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  •  あの日の君に捧げる

    昔、まだ私が結婚したばかりの頃 電車通勤をしていた。 ある朝、満員電車の中で 私の前に立っていた男子高校生が 隣にいる友達にこんなことを言った。 「朝の5分は昼間の1時間に相当するよなぁ」    私は思わず心の中で拍手した。       なんという名言! そうなんだよ。朝の5分は本当に貴重。 退屈... 続きをみる

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  • 「アマチュアは物事を複雑にし、プロは物事をシンプルにする」

    何年も前、ある新聞で  著名人の教育に関するインタビュー記事が 連載されていた。 その週は カルロス・ゴーン氏だった。 彼がまだ、日産の社長だった頃だ。 彼は、大学時代に 内容がとてもシンプルで わかりやすい講義を受けて感銘を受け、 プロは物事をシンプルにする、ということを 学んだのだそうだ。 そ... 続きをみる

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  • 「はぁっ?意味がわからない」

    世の中には こういう言い方をする人、割と多いと思う。   「はぁっ?意味がわからない」 そう、あの独特のニュアンスで。 私は苦手なのだ。 こういう言い方をする人が。 あの独特のニュアンスが。 前に務めていた事務所に これが口ぐせの上司がいた。 エリアマネージャーの彼女は 仕事のできる、優秀な人だっ... 続きをみる

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  • わかるようでわからないこと

    夫が亡くなったとき 葬儀社の担当者は若い人だった。 夫が亡くなっていた様子については 警察は私たちには何も言わなかったが 葬儀社の担当者は 警察に電話してその様子を確認したそうだ。 そして その人は良かれと思って たったひと言、私に告げた。 そのたったひと言の形容動詞が 私のいくつもの眠れぬ夜を作... 続きをみる

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  •  祖父の浮気

    母方の祖父とは 私は ほとんど話したことがなかった。 母は本家に里子に出され 途中でまた実の親の元へ戻った。 だからなのか 母と実の親との関係は微妙で その子どもの私も 微妙な位置にいた。 祖父は指が3本なかった。 戦争で捕虜となり、 シベリアに抑留されたのだ。 祖父は裕福な家に生まれたので、 今... 続きをみる

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  •  自分メンテナンス

    月曜日 小さなすり傷に軟膏を塗った。 火曜日 小さな切り傷に絆創膏を貼った。 水曜日 大きな打撲痕に湿布を貼った。 木曜日 打撲痕にひびが入り包帯を巻いた。 金曜日 骨折して、骨接ぎをしてしのいだ。  私の心は 今週、こんな感じだった。 この土日は ボキボキに折れた骨を 拾い集めて 修復する日に当... 続きをみる

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  • 金曜の夜、ボキボキに折れた心を癒やすモノ

    今週は本当に ボキボキに折れてしまった。 体はミシミシと音がする。 心はボキボキに折れる。 目も当てられない私なのである。 そうして迎えた金曜の夜。 待ちに待った金曜の夜。 こんな夜に自分を甘やかさなくて いつ甘やかすと言うのだ? 久しぶりのハーゲンダッツ。 ダイエットでご無沙汰だったハーゲンダッ... 続きをみる

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  •  美しい手仕事

    私には 時々マイブームがやって来る。 5年前のマイブームは着物だった。 着物と言っても 着付けとか 着物を着てお出かけ、とかではなく 古い着物や帯のリメイクにはまったのだ。 きっかけは 義母の遺したたくさんの着物だった。 しつけがついたまま、 一度も袖を通していない着物や帯も 何枚かあった。 義母... 続きをみる

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  •  「獅子座、A型、丙午。」

    鈴木保奈美さんのエッセイを初めて読んだ時 あまりにもチャーミングな文章に 惚れてしまった。 有名な女優さんだけれど、 特別なファンでもないし、 エッセイを連載していたことも 全く知らなかった。 それをまとめたのが 「獅子座、A型、丙午。」という本なのだが 保奈美さんの気取らない、 明るくて、ユーモ... 続きをみる

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  • カテゴライズしない選択 されない選択

    HSP(ハイリーセンシティブパーソン) この言葉がこんなにメジャーになったのは タイトルに 「繊細さん」というワードが入った本が 発売されたことがきっかけだろうか。 初めて 新聞広告でこのタイトルを見て その内容を見たとき、 私も思わず買おうかと思った。 自分のことも 人のことも気になるし 考えす... 続きをみる

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