始まりは卵から
私は、中学生のとき さだまさしさんのファンだった。 さださんは、 コンサートでのトークが抜群にうまく、 それだけ集めてDVDができたくらいだ。 そして、多くのアーティストと同じく、 演技もできて、文才もある。 とても素敵な人なのだけれど あの「関白宣言」は ちょっとなぁ… さださんの本意は別のと... 続きをみる
アンサーソング
別のブロガーさんが、 新婚の夫君について投稿されていた。 友人と時を忘れて楽しく過ごし、 ほんの少し帰宅が遅れたら 先に帰宅していた夫君が怒っていた。 なぜ、そんなに怒られるのか理解できない。 自分は夫の所有物ではない。 夫の考え方は正しいのか?という内容だ。 私は、亡くなった夫にそっくりだな、と... 続きをみる
「アルジャーノン」
今日は、母を連れて私立の病院へ行った。 病院はどこも混んでいるイメージなので 朝、8時半に到着するように出かけた。 まだ、二組しか患者はいない。 早めに来て良かったね、と母と話した。 ところが、診療開始の9時になっても 外来待合室は空き空きである。 どう見ても、スタッフの数の方が多い。 私は少し心... 続きをみる
桜の花の中
旅行から戻って来た母は 何事もなかったように能天気である。 問題を起こして、人様に迷惑をかけたことも それで、兄が激怒していることも とにかく忘れている╮(╯_╰)╭ 私は、地域包括支援センターとか 病院とか、あちこちに電話をして まずは 現状を知ることから始めた。 どこの病院も、ほと... 続きをみる
苺の悲しみ
近所の八百屋さんに出かけた。 たまに利用するお店で、顔なじみだ。 野菜を何点か購入すると、 店主がニコニコと「苺もうまいよ」と言う。 私は 少しだけ躊躇したけれど 「おすすめは?」と聞いて 店主おすすめの苺を購入した。 500円だった。 そのお店は全体的に安い。 市場の売れ残りを仕入れているからだ... 続きをみる
崇高な理念
防衛力を5倍にする、と総理は強調した。 それは、他国への牽制にもなるが 平和憲法に乗っ取り、 我が国も他国も同様に平和であれとの願いを 打ち砕くものでもある。 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われ... 続きをみる
危ない橋
「安全確保と保秘を徹底して、実現させろ。 それができない外務省なんて要らねぇ。」 約1ヶ月前、そう声を荒らげ、外務省幹部に キーウ行きの調整を急ぐように指示したのは 我が国の総理である。 電撃的なキーウ行きの舞台裏を検証した、 新聞記事に書かれていた。 「俺一人の命ならいいが、日本の首相が 命... 続きをみる
フルスイング
兄から 母の問題行動を知らされた夜、 私の頭にスイッチが入った。 ネットで短時間勤務の仕事を探し、 いくつか応募した。 翌日、決まっていた勤務先に事情を伝え 採用を辞退した。 義姉夫婦に義父の土地問題について どちらが相続するかを決めるための提案を 手紙に書いて送った。 私が相続しても、またすぐに... 続きをみる
嵐は突然やって来る
WBCに歓喜し、就職問題に悩んでいたのに 突然、何もかもが吹き飛ぶ知らせが来た。 母と兄はまたもや旅行中なのだが、 母が人様に迷惑をかけるような問題行動を 起こした、と兄からラインが来たのだ。 確かに、物忘れが多くなり 母が、自分でも「頭がおかしくなった」と こぼしてはいたけれど。 旅行に出かける... 続きをみる
宴の隙間
日本中がWBCに歓喜するなか、 我が国の総理は 秘密裏にウクライナに渡っていた。 そして、 中国はロシアへ。 和平へと進む訪問であることを願いたいが 事はそう簡単にはいかない。 過日、中央大教授の目加田説子さんが新聞に こんなタイトルの記事を投稿されていた。 「ミャンマーを忘れていないか」 この3... 続きをみる
迷える古羊
昨日、次男はWBCの準決勝に感動し 今日の決勝を観戦するために 在宅勤務を申請しようか迷っていた。 そのラインを見たとき、 日本全国、そんな人が多いだろうな、と 思ったけれど 「いや、バレバレでしょ😅」 と返信したのは、親心である 。 どうにか冷静に会社に行ったようだが、 会社では、ちゃんとテレ... 続きをみる
愛された記憶
私の母は瞬間湯沸かし器の人だった。 子どもの頃の私にとって 母はよそのお母さんとは違う、異質の人。 どこでその怒りに触れるかわからないので いつもビクビクしていた。 大人になっても、それは変わらず 真夜中に私の名前を怒って呼ぶ母の声に 驚いて目が覚めたことがある。 もう、私は50代になっていたのだ... 続きをみる
Noと言える権利
私は 選挙には必ず行く。 そして、 「そんなところに投票しても死票になる」 と言われるような党に、人に、投票する。 いつだって不動の安定性を保つ党には 絶対に投票しない。 常に同じ党が政権を担うのは ある意味怖いことだと思っている。 別の政党が政権を奪ったとき 国民が期待したような成果はなかった。... 続きをみる
置き去り
そもそも、と私は思う。 あの行政文書問題である。 文書が捏造だとか強弁されているけれど それって、どうなの? もちろん、捏造なんてありえない、なんて 思ってやしない。 都合の悪いことは、真っ黒に塗りつぶすし なんなら改ざん、廃棄してしまう国である。 捏造だってあるかも知れない。 しかし、だ。 捏造... 続きをみる
隠れた不自由
侍ジャパン、絶好調のようだ。 私はサッカーワールドカップに続き、 WBCも見ていない。 朝が早いので、見たいテレビは予約録画だ。 スポーツは録画で見るのはつまらない。 職業訓練が修了したので、 準決勝は見たいと思っている。楽しみだ。 サッカーワールドカップの時にも書いたが、 こうしたビッグイベント... 続きをみる
旅立つ準備
昨日、暖かな春の陽射しの中で 私たちは修了式を迎えた。 前日、ぎりぎりまでの大掃除で みんな、疲れてあちこち痛い。 それでも 駆け抜けた1年のあれこれが 今となっては優しく思い出され ほんの少しの寂しさとやりきった達成感とで みんなの顔は明るい。 わたし達は もうここで咲く桜は見ることができない... 続きをみる
私の桜もいつか咲く
今週はもう職業訓練の修了式だ。 あっという間の1年だった。 自分の不器用さを思い知る日々だったが 去年はできなかったことが 今、不器用なりにできるようになった。 この年齢で 石橋を叩いて壊してしまうほど臆病な私が 思い切って飛び込んだ世界。 やり切れて良かった。 ちゃんと石橋を渡れて良かった。 ... 続きをみる
春の陽射し
日中の陽射しは暖かく、 暖房器具もいらないほどの気温である。 春だなぁ。春なんだなぁ。 もう、のんびりと生きていきたいけれど そういうわけにもいかない現状である。 就活、がんばろᕦ(ò_óˇ)ᕤ 私は自分の足でちゃんと立って ひとりで元気に歩く。 そして、時々は月に向かって吠える。 ... 続きをみる
私が月に吠える理由
夫の遺品にあった書類の中に 昔、住んでいた家の売却メモがあって それは全部で3枚見つかった。 昨日、最後に見つけたメモが 最も手取り額が多かった。165万円である。 おそらく この価格で決着したのだろう。 私には 一切知らされなかったが それはいい。夫の家なのだから。 もう、遠い過去のことなのだし... 続きをみる
妻、吠える
亡くなった人のことを悪く言ってはいけない と言うけれど。 バカヤロー (ノಥ,_」ಥ)ノ彡┻━┻ 妻、吠える。 過去にさかのぼって怒るな、と 夫は言っていたけれど。 バカヤロー(ノ≧∇≦)ノ ミ ┻━┻ 妻、吠える。 亡くなって、なお悪く... 続きをみる
夫の嘘➁
抑えがたい憤りを原動力にして 売却予定の家は なんとか1日で片付いた。 売却が決まったのは 世間が冬のボーナスに心躍らせる頃だった。 毎月のローンの支払いは10万ほどで 半分は義父が負担してくれたが わずかな頭金だけで購入した家は 年に2回のボーナス払いが大きかった。 夏、冬2回、夫は50万ずつ払... 続きをみる
夫の嘘①
夫の遺品を少しずつ整理している。 一人で暮らしていた夫の部屋は ものすごい量のモノであふれかえり 文字どおり足の踏み場もなかった。 大半のモノは捨てたけれど それでも次男がダンボールに3箱くらいを 家に持ち込んだ。 PCは使えない物も含めて5台。 タブレットも同じくらいある。 戦闘機やスター・ウォ... 続きをみる
平等とか公平とか
私たちは生まれ落ちたその日から 平等でも公平でもない世の中を生きる。 何かある度に 不平等と不公平を訴えるけれど 私たちが選べるものは限られている。 公平とか平等とか あたりまえのように言うけれど、 実はそれがいちばん難しい。 大地震でようやく人々の関心が寄せられたが シリアはもうずっと前から過酷... 続きをみる