センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

2022年1月のブログ記事

  •   1月が終わる

    今日、ようやく夫の部屋を引き渡せた。 次男と二人、緊張して 覚悟して出掛けた。 がんばって掃除したけれど トイレは完全にリフォームが必要だし お風呂も心配だった。 しかし あっという間に管理会社のチェックが終わり 特に問題なし ということで 1万円の敷金も返金されるということだ。 ホッとした。やっ... 続きをみる

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  • 「いずれ自分に還ってくる」

    長男の勤務時間に合わせて 朝は早く起きないといけないので テレビは録画で見ることになる。 それも どんどん増えていて やっと少しずつ見始めているのだが 「ミステリと言う勿れ」 というドラマを見ていて この原作は女性が描いたのかな、と思った。 登場人物の巡査が  妊娠中の妻を手伝うため ごみ捨てをし... 続きをみる

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  •  ブログ

    今朝は 次男と夫の部屋に出かけた。 部屋の掃除の最終仕上げだ。 前回の掃除の後、 あちこちを痛めて 憂鬱だった。 次男も  あの部屋に行くと すごく疲れるし 首が痛くなる と言った。 わかるよ。それは心の痛みだ。 夫のことは 誰にも言えなかった。 昔からの友人にも 気にかけてくれる知人にも。 夫だ... 続きをみる

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  • 「アベノマスクは冬景色」

    年末からずっと いろいろなことがあり過ぎて 世の中のニュースは 片耳で聞いているような日々だった。 アベノマスクが大量に廃棄される、という ニュースも聞いてはいたけれど。 まだ、夫の死については 友人にも言えず 突然、無邪気にこの動画が送信されて来て   笑った。 この動画を作った人のセンスに。 ... 続きをみる

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  •  ダメージ

    今朝は 起きるのが辛かった。 昨夜、寝る前から痛かったのだが 首が痛い。 右肩から首にかけて重くて痛い。 腰も 手のひらも 指も  痛い。 おまけに腿の裏側が筋肉痛だ。 夫の部屋の現状回復に必死になり過ぎて あちこちに痛みが出ている。 今日、掃除の仕上げに行く予定だったが 諦めた。 こういうとき ... 続きをみる

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  •  いい加減にしろ!

    今日は朝から 掃除に出かけた。 夫の住んでいた部屋だ。 お天気が良くて 比較的暖かく 掃除をするには絶好の日だ。 まず、 フローリングにアルカリ電解水を振りかけ 汚れを浮かす間に窓を拭く。 スプレーは3本持ってきたのに あっという間に空になる。 予備で詰替え用を持って来たので助かった。 窓も 壁も... 続きをみる

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  •  青い山

    種田山頭火は 惑いの人だった。 たくさんの不運に見舞われ お酒に溺れた。  分け入っても分け入っても 青い山 どんな気持ちで詠んだのだろう。 長男は今、深夜勤務から早朝勤務になり 朝、5時前に家を出て行く。 朝食の支度で 私も4時前に起きるのだが 今朝は 次男が寝室で唸り声を上げていた。 何か 恐... 続きをみる

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  •  風になりたい

    私には 特に信心している宗教はない。 父は 誰の言葉なのか 「死者は生者を煩わすべからず」 と、よく言っていた。 当時、親戚に 長と名のつく役職の人がいて そのために 葬儀に出ることも多く ある雨の日、 これから 葬儀に向かう、というその人は 「こんな日に死にやがって」 と、迷惑そうに言っていた。... 続きをみる

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  •  惰力で走る

    毎日があっという間に過ぎる。 この土日は もう休もう、という 次男の提案で ぼんやりと過ごしている。 今週は住民票を取りに行ったり 戸籍謄本を請求したり 借入金の有無を調べたり そんな事務的な手続きと 夫の部屋を掃除に行かねばならない。 バス、トイレ、キッチンの掃除は 遺品整理と共にお願いしたが ... 続きをみる

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  • この世のことは この世で

    以前、ある研修で 保証人と連帯保証人の違いについて 講義を受けたことがある。 ①保証人であれば、主債務者に請求するよう  主張することができるが、  連帯保証人には主張できない。 ②主債務者が返済できる資力があるにも  かかわらず返済を拒否した場合、  保証人であれば  主債務者の財産に強制執行を... 続きをみる

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  •  夫の宿題

    夫の死が確認されたその夜 警察署のベンチで 待っていた葬儀社の人がやって来ると 葬儀についての説明と金額の説明があった。 選択、決定、選択、決定の繰り返しで どこまでも数字が追いかけてきた。 朝、突然に突きつけられた死を まだ、受け止めかねているのに 現実的な数字の選択を繰り返していく。 夫が住ん... 続きをみる

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  •  ミッションの結末

    アルコール依存とか ゴミ屋敷での死とか よくあるニュースでの出来事は 世の中の末端で起こることだと思っていた。 それが  本当に平凡に生きてきた自分の人生に 深刻に関わって来るなんて 思いもしなかった。 息子たちと片付けに出かけた夫の部屋は 玄関から見た荒み方が そのまま どこまでも続いていた。 ... 続きをみる

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  •  「家族になろうよ」

    朝、きれいに晴れているのを見て ほっとする。 太陽の光がこんなにも温かくて こんなにも気持ちを穏やかにしてくれると それだけで感謝したくなる。 いつものように ウォーキングに出た。 いつものように 音楽を聴きながら。 いつ入れたのかも思い出せないが 平井堅がカバーしたいろんな楽曲が流れ 神社を過ぎ... 続きをみる

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  •   長い夜

    真夜中に降った雪が うっすらと積もった寒い朝 夫が住んでいた部屋の前で 震えながら待っていた。 警察官が部屋の中を確認するのを。 やがて トイレで倒れて 亡くなっていると 警察官から告げられた。 次々と警察官が現れ 救急車もやって来た。 そのけたたましいサイレンの音や 警察官の大きな声が 体を刺し... 続きをみる

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  • 別れ

        1月は鬼門だ。    本当に鬼門だった。     夫が亡くなった。   私は 1月が 永遠に嫌いだ。

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  • 「毎日かあさん」

    昔、毎日新聞を購読していた。 その頃、西原理恵子さんの「毎日かあさん」 という漫画が連載されていた。 笑える子育てあるあるネタや ちょっとホロリとする場面もあって 毎回、楽しみだった。 実家で 久しぶりにこのコミックを見つけて 今日は懐かしく読んでいた。 相変わらずおかしくて 笑っていたが こんな... 続きをみる

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  • がんばれ 若い人

    ごく普通の車1台分ほどの借金で、 命を断ってしまった若い人。 ちょっとお金を増やしたかっただけだ。 誰にも相談できず、ひとりで抱え込んで ひとりで逝ってしまった。 そんな記事を読むと 悔しくてたまらない。 未来のある若い人の 未熟さにつけこんで あちこちに罠を張る黒い輩から 彼等を守る術はないのだ... 続きをみる

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  • 消費者ホットライン

    ブログの中で番号を書き間違えていたので、 こちらを🙇

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  • 大人になるということ

    昨日は成人の日だった。 4月からは18歳が成年年齢になる。 世界的にも18歳で成年とするのが 主流だそうだ。 成年になるということは 父母の親権に服さなくなるということで 自分で契約ができるということだ。 自分で携帯の契約もできるし 諸条件が整えば 車だって 住まいだって 契約できる。 これは 良... 続きをみる

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  • 1月は鬼門

    私にとって 1月は用心が必要な月だ。 父がまだ元気だったあの年、 お正月気分もすっかり抜けた頃に 大雪が降った。 早朝 父は仕事に出かけるために車を諦め、 母と二人で雪道を歩いていた。 そこで 滑って後に倒れ、頭を強打した。 近所の人がすぐに救急車を呼んでくれたが 大雪で到着が遅れた。 私に一報が... 続きをみる

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  • 自分の足で立つ

    もう8年ほど前のことだろうか。 明日は台風がやって来る、という日だった。 突然、ガリガリに痩せた猫が現れた。 茶トラの成猫だったが、 雨に濡れて、痩せた体が際立っていた。 とりあえず 餌を与えると 人懐っこく鳴いて付いてくる。 野良は野良だが、飼われていた猫だった。 明日は台風だし、もう風も強くな... 続きをみる

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  • 家族という幻想

    夫と結婚を決めたとき 上司から聞いた飲酒の問題は 実は 実家でも問題になっていた。 私たちと食事をするときには 夫は絶対にビールを口にしなかった。 飲酒の問題など寝耳に水だったのだ。 それでも 結婚を進めたのは 夫の家族が ほのぼのと仲良さげで 好感を持てたからだった。 そこに 義父の姿がないこと... 続きをみる

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  • 闇の扉

    誰でも心の闇を持っている。 平穏な日々の中では 闇は扉を閉ざしているが 望むと望まざるとに関わらず ある日突然、扉が開く。 長男が保育園の年長だった頃 義父が入院した。 救急車で運ばれた、と連絡を受けたが 腸閉塞との診断だった。 腸閉塞はそれ単独の病気と言うより 盲腸などの手術跡が癒着したり 他の... 続きをみる

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  • あっという間に転がり落ちる

    前に、多重債務についての記事を書いた。 多重債務は特別な人の特別なことではなく、 ちょっとしたライフイベントが その入口になることもある。 他人事の話ではない、という内容だ。 実際 我が家も危なかった。 夫が購入した建売住宅は 私と出会う前に購入したものだった。 義父と離れたい義母は 義姉が住む街... 続きをみる

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  • 幸せの基準

    長男は発達障害だ。 昔、ほぼアスペルガーだろうと言われたが、 どうしてもその条件に合わない部分があり 確定診断はつかなかった。 その医師は、自閉症の専門家として この地方では有名だったらしく、 当時は初診でも3か月待ちだった。 アスペルガー症候群について その医師はざっくりとこんな説明をした。  ... 続きをみる

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  • ミッション1

    今朝、自宅の電話が鳴った。 昨日、コンタクトを取った病院の ケースワーカーからだった。 これまでの経緯、酒量、現在の状態など 詳しく聞かれた。 本人からの聞き取りも必要になるので、 夫にラインして、彼からケースワーカーに 連絡させることにした。 紹介状も必要になるし、 会社も休んでいるので 診断書... 続きをみる

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  • リセットへの道

    今朝は病院へ夫を連れて行った。 運転手は次男だ。 毎年、大晦日には おせちをつまみにビールを飲み、 紅白を見るのが夫の楽しみだ。 だから 別居をしていても、おせちとお餅だけは 届けていたのだが、 この大晦日は、気が重かった。 結局 このおせちをつまみに飲むのなら 夕方から 紅白終了まで だらだらと... 続きをみる

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  • 「心の中の幸福のバケツ」

    3年前、私は大量に本を買っていた。 コーチングとか、引き寄せとかの 啓発本からスピリチュアル本まで 読みきれないほど大量に。 どれだけメンタルが弱ってたんだ、という ラインナップだった。 その中で 1冊の本が弱った自分の光になった。 よくある、ポジティブシンキングの How to本だと思っていた。... 続きをみる

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  • 「私の恥はどれほどか」

    これは、NHKで2020年に放送された番組だ。 この年末にBSで再放送された。 アウシュビッツのガス室の周辺で 地中に埋められていた瓶や箱が見つかった。 その中には、経年劣化でインクのにじんだ メモが入っていた。 見つかった当時に解析を試みたが どうしても判読できなかった。 近年、デジタル技術が進... 続きをみる

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  • 「海洋天堂」

    好きな映画はいくつかあるが 自分の中でベストスリーに入るのが この映画だ。 余命わずかな父親と自閉症の息子との物語。 こんな風に書くと  お涙頂戴的な映画に思えるが 泣かせようというようなあざとさはない。 本当に息子の幸せを心から願い 最後の最後まであきらめずに 息子の居場所を探し続ける、 強くて... 続きをみる

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