こういう自分で良しとする
世の中には
失敗しないようにと 緊張して
さらに失敗を重ねてしまう残念な人がいる。
それは まさに私だ。
粗忽な私のこと、
大事な場面で失敗しないようにと
緊張して、慎重に取り組むと
まさに 思い描いていたような失敗をする。
本当に残念な人間なのだ。
しかし
どうしてそんなに失敗を恐れるのだろう。
どうして失敗しない私でいたいんだろう。
私なんて もともと大した人間じゃないし
失敗するのが当たり前なくらいなのに。
私はこんな失敗をしちゃう人間なんですって
なんで堂々としてられないんだろう。
不器用で 粗忽で アバウトな私が
等身大の私の姿なのだ。
昨日
あまりにも大きな失敗をしたとき
驚くほど冷静な自分がいた。
失敗した瞬間に 頭がクリアになり
今するべきことをしようと体が動いた。
こういう冷静さを有効活用できないものかと
考えるけれど
やっぱり 私は失敗する。
不器用で 粗忽で アバウトだ。
けれど
こんな失敗だらけの私を見て
ほっとする人もいるはずだ。
自分はあれよりましだ、と。
それはそれで
役に立っているような気がする。
そんなふうにしか自分を慰められないけれど
今の自分を全否定できるほど
私は若くもないので
こういう自分で良しとする。
人間、妥協もあきらめも必要なのである。
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