「結果自然成」

けっかじねんになる

禅語の言葉らしい。

藤井聡太将士とタイトル戦を戦い

叡王と竜王を失い、九段となった、

豊島将之将士が扇子に揮毫した言葉だ。

その意味は

努力を続ければ　結果はおのずとついてくる

若くて　強くて　伸び盛りの相手だ。

対戦の注目度も違う。

その緊張感はどれほどだろう。

タイトルを失って

きっと　焦りや失望もあったはずだが

「諦めずにやり方を変えながら挑戦した。」

「いろんな可能性に心を開き、頑張り続けた　　　い。」

と、前を向く。

将棋には　全く興味がないけれど

この人を応援したいな、と思った。

昔、沢木耕太郎の著作に

「敗れざる者たち」という本があった。

若い頃に読んで、胸が熱くなった。

豊島さんの言葉に

私は　この人も「敗れざる者たち」なのだな

と思ったのだった。

どうか　その努力が実を結びますように。