センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

「天才バカボン」は罪作り



私の脳はちょっとトリセツが必要だ。


瞬時に記号を判読するのがむずかしい。



たとえば


エレベーターの開閉ボタン。



あの三角のマークを



どちらが開なのか閉なのか


瞬時に認識できないのだ。



漢字の開閉ボタンも間違える。


両方とも門構えなので認識しづらいのだ。



前に 


慌ててエレベーターに乗ろうとした人の為に



開ボタンを押そうとして、間違えて


閉ボタンを押してしまったことがある。



目の前で扉を閉じられた人は


どんな気持ちだったろうか、と


それがトラウマになり、



ますますエレベーターの開閉ボタンが


苦手な私なのである。




トイレの男女のピクトグラムも苦手だ。


瞬時には認識出来ない。



こういう脳の器質なのかも知れない、と


大人になって ようやくわかった。






子供の頃


「天才バカボン」をよく見ていた。



あのお馴染みのエンディングテーマが


私の脳にスッポリとはまった。




 「西から昇ったお日さまが 東へ沈む」




これが あまりにはまりすぎて




頭の中で 


1回「天才バカボン」のエンディングテーマを


歌って、その逆ね、と通さないと



東西が正しく認識できないのである。



これは わりと大人になってからも


私の頭の中で続いていた。



  恥ずかしくて 人には言えない。




沈む夕日を見ながら



心の中で あのエンディングテーマを歌い


🎵東へ沈〜む🎵だから、その逆の西ね。



なんて 頭の中で忙しく考えている大人って 



      どうなんだ?




 「天才バカボン」は


 とても罪作りなのだった。