センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

リセットへの道

今朝は病院へ夫を連れて行った。


運転手は次男だ。







毎年、大晦日には


おせちをつまみにビールを飲み、


紅白を見るのが夫の楽しみだ。



だから


別居をしていても、おせちとお餅だけは


届けていたのだが、


この大晦日は、気が重かった。



結局


このおせちをつまみに飲むのなら


夕方から 紅白終了まで


だらだらと飲み続けることになる。




私も 彼の大量飲酒に加担するのだ。


この矛盾をいつまで続けるのか?







一昨日、夫に病院の予約を確認し



飲酒を控えること、


自分で歩く努力をすること



と、ラインで送った。



夫は


病院へ行ってから、一切飲んでない


と、返信をよこした。



これが もう嘘なのだけれど。





今朝


車に乗り込むときに ドアを開けただけで


座り込み、自力で立ち上がれなかった。



病院に着くと、夫は車椅子を指差したが


私は、車椅子は使わない、と決めていた。



彼は


1分も立ち続けることができなかったが


それでも自分で歩き、


トイレは自分ひとりで行けた。




内科の先生は


当たり障りのない話をし、


夫も体調が良くなったことをアピールしたが



問題の本質を避けるわけにはいかない。



私は 



この問題はアルコール依存にあって


それも長きに渡るものなので



入院して 断酒するしかないと思う



と、医師に告げた。



医師は 少しホッとしたように


まさにそのとおりだ、と頷いた。



これは内科ではなく、精神科の対応になるし


断酒のための入院には対応していない


という、想定内の返答をもらい、



私は 予め調べておいた、アルコール依存の


専門病院へ連れて行くことを告げた。






帰りの車中、


夫には その病院へ行く日を決めて欲しいと


次男と二人で告げたのだが


夫は 考えさせて欲しい、と言った。




それも想定内の返答だったが



もう答はひとつしかないのだ。


彼が 腹を括るしかない。




帰宅後、その病院にコンタクトを取り


今は返事待ちだ。




夫は夫の人生を立て直さなければならない。



私は私の人生を守るために


そのミッションをクリアするしかない。



その先にしか


リセットへの道はないと考えている。