センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

  1月が終わる


今日、ようやく夫の部屋を引き渡せた。



次男と二人、緊張して 覚悟して出掛けた。



がんばって掃除したけれど



トイレは完全にリフォームが必要だし


お風呂も心配だった。



しかし



あっという間に管理会社のチェックが終わり


特に問題なし ということで


1万円の敷金も返金されるということだ。




ホッとした。やっと一つ片付いた。





もう、疲れてしまって


お昼ごはんを作る元気もなく


二人でお蕎麦を食べに行った。



久しぶりの外食だ。



お互い、一つ片付いたことで


少しだけ 気が楽になった。




夫の残したお金は



相続を放棄する可能性もあるので



手を付けるわけにもいかず



マイナス覚悟で



自分の口座からお金を下ろした。



でも、マイナスではなかった。



すっかり忘れていたけれど



私は失業保険を申請していて



今月、初めてそのお金が振り込まれていた。



  よかった。 とても助かる。



本当に こんなときまで



お金の心配をしなければならない。






テレビで ごみ部屋と化した部屋を



清掃会社が片付ける、という映像が流れた。



夫の部屋もひどかったが、



その部屋は さらにひどかった。




次男が清掃会社の見積もりに立ち合ったとき



あまりの汚さが恥ずかしく



   ひどいですよね?



と業者に聞いたら



 いや、普通ですよ。


 もっとひどい部屋は


 ごみの高さが 背の高さほどになりますよ



と言われたのだそうだ。




確かに テレビの映像は



夫の部屋よりずっとひどい。




でも、途中で諦めて 掃除を放棄したのは



夫と同じだった。




コロナ禍で ごみ部屋は増えているらしい。



結局、テレビで見た部屋は 



清掃代金40万円だった。





生きていても お金はかかるが



死んでからも お金はかかる。



それを ちゃんと 現実として



受け止めて生きなければ と思う。





失業保険受給中の身としては



求職活動も忘れてはいけない。



まだまだ 忙しい日々だ。




     それでも




    やっと1月が終わる。




      やっと 



      終わる。