センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 スタートライン


職業訓練校に通うことになって、


今日は入校式だった。



よく晴れて暖かく、まだ桜も残っている。



男性は ほとんどがダークスーツだ。


老いも若きも キリッとして素敵である。



式というものから遠ざかって久しいので


なんだかとても新鮮だ。






今年の冬は厳しかった。


寒さも目の前にある現実も厳しかった。




それでも春はやって来て 花は咲く。


枯れ草の下から ちゃんと芽を出し


自分の力で花は咲く。




この季節、


桜の花に 色々な思い出を重ね合わせて


舞い散る花びらを見ることさえ


つらい人もいるだろう。




今年の桜を見ることができなかった、


その人たちのことを 心に留めて


私たちは 私たちの日々を生きる。




枯れ草の下に出るべき芽があるのなら


自分の力で ちゃんと花を咲かせよう。



過去も 起こった事実も変えられないが


いつだってまた 


新たなスタートラインには立てるのだ。



そこにも 波や風は立つけれど


折れない自分でありたいと思う。



今日が そのスタートライン。