センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 メンテナンスのお年頃



毎晩、お風呂上がりに


手の指や手首にインドメタシンのジェルを


丁寧に擦り込む。



2月頃から ヘバーデン結節が悪化して


それをかばうせいか、他にも痛みが出る。



手は毎日酷使する部分だ。


休めておく、というわけにはいかないので



手の使い方に気をつけて


毎晩のメンテナンスは欠かせない。



ジャムの瓶の硬い蓋や


ペットボトルの蓋でさえ、負担になる。



老化ってこういうことなんだな、と思う。






こういう年齢になると


人間ができてくる、というか


完成形に近づく、というか



そういう分別のつく大人のイメージだが


なんの、なんの。



少しも悟りは開けないし


頭の中身と身体の退化とのギャップが大きく



自分自身、戸惑うことばかりだ。



人間、結局はそんなもの。



簡単に分別がついたり


悟りが開けたりはしないものなら



まだまだ伸びしろがあるということ。



自分の成長に期待しながら


痛むあちこちを 労りつつ進もう。



私たちは メンテナンスのお年頃。