センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 絶不調


熱は完全に平熱だし 食欲はあるし


かかりつけ医は「まちがいなく軽い風邪」と


太鼓判を押してくれたし。



咳止めを処方されたけれど


そんなに咳も出ないし喉も全然痛くないし。



なのに 倦怠感は強いのだ。



病み上がりと言うのも大袈裟なのだけれど


何故こんなに不調なんだろう?



念のためにPCR検査を受けた。



夕方、結果を確認して驚いた。


陽性反応が出たのだ。



がっかり、というよりは


むしろ良かった、という感じかも。



平熱なのに どこも痛くないのに


少し動くと しんどくて、ドキドキする。



食欲はあるのに、口が苦くて


何を食べても美味しくない。



軽い風邪なのに


このしんどさは 年齢のせいなのかと


憂鬱になっていた。



日常生活に戻る自信が全く無かったのだが


平熱なのに さぼるみたいで嫌だな、


と考えていた。



休んでいいんだ。ホッとした。


貧乏性だな。



長男は濃厚接触者になるので


彼もまた、仕事を休むことになる。



繁忙期でなくて良かった。



小市民の私たちは


思いがけず休むことについて



何故だか


後ろめたさのようなものを感じつつ



小学生のように ほんの少し嬉しいのだ。


明日は ひたすら寝ていよう。