センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 自分の人生についての考察


「青色さんって〜、自分の人生何だったの?


 って思ったことないんですか?」




一昨日、そんなことを言われた過去のことを


書いたのだけれど…




あのとき


私は殴られたような衝撃を感じた。


そんなことを考えたこともなかった。




毎日を必死に生きていて


自分の人生について考察する暇もなかった。




息子たちが義務教育を卒業すると


同じ町内でも 彼女とは顔を合わせることも


ほとんど無くなった。



そして、その後に私たちは引っ越した。



近年はたまに 朝のウォーキングで


犬と散歩をする彼女を見かけることもあるが



顔を合わせれば挨拶する程度だ。



彼女は相変わらずクールで


にこりともせず、挨拶する。



私の脳は 過去の嫌な記憶を忘れないが


彼女はきっと思い出しもしないだろう。



言葉というのは


1度、自分の口から飛び出したら



聞いた相手が忘れてくれるまで


消えることはない。



だから、


どんなときにも 感情に流されて


思いつくまま言葉を投げつけてはいけない。



自戒を込めて そう思う。



けれども


こうして考えてみると



私と彼女とは それぞれの人生において


ほんの一瞬、


すれ違った通行人でしかなかった。



今になれば 通り雨みたいなもの。


この先、交わることもないだろう。




その人生が幸か不幸かなんて


結局は生きた本人が決めること。



彼女には永遠に私の人生なんてわからない。




妬みも嫉みも 邪悪な心もあるけれど



それを言葉にして投げつけないくらいには


幸せな人間でいたい、と思う私なのだ。



自分の人生についての考察は


今のところ こんなもんである。



そして、私的には これで花丸である。