センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 猫の耳に念仏


コタロウはまたもや脚を痛めている。


やはり前に骨折した右後ろ脚だ。



この前、動物病院に連れて行ったときは


レントゲンを撮るときに脚を触られたり


注射をされたりして痛い思いをした。



だから、それからは私を見ると


距離を取るようになった。


また、病院に連れて行かれるのが嫌なのだ。



しかし、3本脚でぴょんぴょんしているのは


いかにも痛そうである。



また嫌われるなぁ、と憂鬱になりながら


動物病院に向かう。



空いていたので、すぐに診てもらえた。


痛い思い出しかない診察台の上で


逃げる気満々のコタロウである。



先生は以前の骨折とは関係なさそうだ、


と言われる。


ほんまかいな?関係あると思うけどなぁ。



診察前は キャリーから出るのを嫌がり


看護師さんと2人がかりで出したのに 



注射を2本打ってもらって


さぁ、治療終わり!となったら



まるでルンバが掃除を終えてカタカタと


充電器に戻るように



自分からさっさとキャリーに戻っていく。


その様がなんとも可笑しい。



家に着いて、ご褒美のちゅーるを食べると


もう、捕まってなるか、と


コタロウは外に駆け出したのだった。



だから!


けがしてるんだから!


おとなしくしてなさい!



って聞かないよね、コタロウの耳に念仏


╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭


部屋に閉じ込めておくことは難しい。


もともと外から来た猫なので


閉じ込めておくとストレスで鳴き続ける。



夕方にはうそのように良くなり


ちゃんと4本脚で歩けるようになった。



テンションが上がり バリバリ餌を食べ


飛び跳ねて遊んでいる。




だから!


けがしてるんだから!


おとなしくしてなさい!



コタロウの耳に念仏だけど


私はちょっと


元気なコタロウが嬉しいのである。