センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

自分と向き合う午前4時



平日の朝は午前5時10分に起きる。


でも 目が覚めるのは午前4時だ。



そうして、目が覚めた瞬間から


駄目な自分との葛藤が始まる。



この時間が苦しい。



自分のできなさや いろいろな問題や


ネガティブなあれこれが


頭の中でぐるぐると渦を巻く。



あと1時間は眠れるんだから、眠らなきゃ


と、思えば思うほど眠れない。



ぐるぐるとネガティブな渦に溺れるのだ。



何かから逃げることはできるが


自分から逃げることはできない。



このあたりまえの現実を


受け入れてはいるのに 



魔の午前4時はやって来る。





シニアになったら


あらゆることを達観できて、


楽に生きられる、と信じていた。



苦しいのは 若さ故だと 信じていた。



それは儚い夢だ。


いくつになっても達観なんてできない。



もがいて もがいて


ネガティブの渦から 必死に顔を出して



この世の空気を懸命に吸う。



午前5時10分。



大きくため息をついて何事もなかったように


いつもの朝を迎える。





   これが生きるってこと。


   自分と向き合う午前4時。