センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「今宵の月のように」


録画した「タモリステーション」で


ウクライナについての映像を見ていたら



あの悲惨な状況でも


人々の中に 歌や音楽がある、ということに


心を動かされた。






あの東日本大震災のとき


テレビは悲惨な映像ばかりで


世の中は自粛ムード1色だった。



毎日が憂鬱で重たい空気の中、


ふとお風呂にラジオを持ち込んだ。



スイッチを入れると


「こんなときだからこそ音楽が必要なんだ」


というDJの言葉に続いて 流れてきたのは



エレファントカシマシの


「今宵の月のように」だった。



この歌が流行っていた頃は


特に好きでも嫌いでもなかったが



この日、流れたこの歌は


その頃の憂鬱な気持ちに とても温かく


寄り添ってくれた。




ざわざわと気持ちが波立つときや


どうしようもなく気持ちが沈むときに



音楽は どの国の人にも


力となり得るのだと思う。



爆撃のない、あたりまえの日常の中で


音楽を心から楽しめる日が



どの国に住む人にも 早く訪れるといい。