センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「生き方の病」



朝日新聞の生活欄に


「患者を生きる」というコーナーがあって


様々な病が取り上げられる。



現在のテーマは


「アルコール依存症になって」



朝日新聞の記者が自らの体験を書いている。




その記事の中に書かれていることが


一つ一つ胸に刺さる。




 アルコール依存症は「生き方の病」だ。


 肉体や精神をむしばむのは、


 アルコールという化学物質だが、


 依存症に至る背景には恨みやねたみ、


 悲しみといったマイナスの感情が


 あることが多い。



     (朝日新聞記者 浅野 真)




これは、特別な人の話ではなく


全ての人に通じる話ではないだろうか。





私たちは弱い。


弱くて、ずるくて、脆い。



だから


恨みや妬みや悲しみを忘れる方法としての


依存であり、人への攻撃なんだろう。




この記事では こんなことも書かれている。



 



自助会では「今日一日」という言葉がある。


「断酒」はつらいが、「今日一日」なら


なんとかなるでしょう。


その積み重ねで断酒が続く、という意味だ。


 




私たちも そんなに簡単には変われない。



恨みや妬みや悲しみや


そういうマイナスの感情を日々飼い慣らし、



「今日一日」をなんとかがんばる。



今日一日、なんとか人として


自分で自分を許せないほど 下劣にならず



そういう積み重ねができたらいいと思う。



  「生き方の病」の克服は


    意外とむずかしい。