センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 2月は逃げる



中学1年生のとき


3学期が始まると 英語の先生が言った。



「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」



3学期はあっという間に過ぎるよ、と。





大人になってみると


あのときの先生の言葉がよくわかる。



夫が亡くなって 1か月が過ぎたとき


次男が聞いた。



 この1か月は早かった?長かった?




 どちらだろう…


 早かったような気もするし


 すごく長かったような気もする。




なんだか遠い日の出来事のような気もするし


まだ、どこか現実ではないような


そんな気もする。







次男は今週、引っ越しだ。


3月からは東京で働く。



本当に あっという間だ。



年が明けてから


何かが一瞬で変わってしまった。



この春も またページをめくる。


ため息をついても 待ってはくれない。 




     2月は逃げる。