センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「旅立ちの日に」


私の住む地方では、


既に中学と高校の卒業式が終わった。


来週は小学校の卒業式である。



もう、今は「仰げば尊し」や「蛍の光」は


歌われないんだろうか。


良い曲なんだけどな。



息子たちの卒業式では


「旅立ちの日に」がスタンダードだった。


これもまた、良い曲である。




卒業式、と聞くと


様々な思い出があるけれど



今日、思い出すのは


13年前のあの日のことだ。



晴れやかな卒業式の後、


あの震災に遭った人たちも多かった。



旅立ちの日に、


神さまは、なんてむごいことをなさるのか。


あの春の絶望的な日々を忘れはしない。



春の花が咲く。希望の匂いがする。



今年もまた、辛い困難から始まったが


それでもまた、前を向いて歩けたらいい。



旅立ちの日に、


小さくても希望の火が灯ることを


心から祈る。