センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 働くということ


絶不調である。


昨日、勤務を終えて電車に乗った。



オーナーからメールが来ていたので


それに返信していたら、気分が悪くなった。



わすが2区間、数分のことだ。



電車に酔ったのか?と思った。


歩けば良くなるだろうと思った。



しかし、家についても気分が悪い。


横になっても良くならない。



長男は既に帰宅している。


とりあえず土鍋でご飯を炊く。



勤務前におでんを用意しておいて良かった。


私はとても食べられそうにない。



お風呂は残しておいてもらったが


結局、着替えることもできなかった。



夜中に目が覚め、考える。


これはストレスだ。



今朝は母の病院の予約が入っているので、


どうしても出かけなければならない。



9時半の予約なので、20分前には着いた。


時計の針は9時10分。


担当医はもう来ているはずだ。



すると白衣を着たその人が出て来た。


あれ?どこに行くの?またトイレ?



するとその先生はお尻のポケットから


財布を取り出している。



また、自販機で缶コーヒーでも買うのか?


しかし、そのままどこかに消えてしまった。



しばらくすると、その先生は


マグカップを手にして悠々と戻ってきた。



おそらく今日も、


母の前後には予約が入っていない。



それにしても、だ。


診察があるのだからコーヒーが冷めないか?



程なくして母の名前が呼ばれる。


私はコーヒーが気になる。



診察室に入ると


そのマグカップはパソコンの横に置かれ、



「お待たせしました」の声と


淹れたてのコーヒーの香りに包まれ


診察が始まった。



「その後、変わりはありませんか?」


変わりはない、と告げるとテストが始まる。



「今日は何月何日?」


えーっと、わかりません。



「じゃあ野菜の名前を幾つか言って下さい」


キャベツ、トマト、ほうれん草、白菜etc…


10ほど言えたら合格と見なされたようだ。



「おっしゃる通り、変わりはないですね」


そして、次回の予約をして診察終了だ。



3分診療でさえない。


確かにこれならコーヒーは冷めないかಠ⁠︵⁠ಠ



いいなぁ。これで時給は万単位╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭


庶民は羨むしかない。



でもさ、それでいいのか?


コーヒーの香り漂う診察でいいのか?



この若い先生は人は良い。



しかし、9時からの診察なのに


いつも9時10分にリュックをしょって


のんびりと登場する。



そして、白衣を着てからトイレに行き、


コーヒーを買いに行く。



私は少しだけ賢くなって、


予約を9時30分にしてもらった。



どうせ9時から始まらないのなら


待ち時間が無駄である。



この先生は勉強ばっかりして来て


大事なことを教わらなかったんだろうな。





ふと、働き方ということについて考える。



面接のときには謙虚だったのに


採用されたとたん、あれこれと主張を続ける


79歳と68歳。



「こんなことは意味がない」「無理!」


「おかしい」「ここは変!」



お〜いw⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠w


仕事を覚えてから主張してくれ〜(⁠╯⁠°⁠□⁠°⁠)⁠╯⁠︵⁠ ⁠┻⁠━⁠┻



どんどん現場で浮いていく彼らに


私は胃が痛くなる。



あ〜、私のストレスはこれだ〜.⁠·⁠´⁠¯⁠`⁠(⁠>⁠▂⁠<⁠)⁠´⁠¯⁠`⁠·⁠.



必死に働いて


ようやくお局様に認めてもらえた。


ようやく和やかに働けるようになった。



その矢先である。


新たな異分子にお局様は戦闘態勢なのだ。



仲良くやろうよ〜。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。



コーヒー片手の医師も


主張するシニアたちも


どこか根っこが似ているような気がする。




私はゆっくり休んで


自分を甘やかすことにする。





スガ シカオ - Progress MUSIC VIDEO