久しぶりに、本当に久しぶりに

家族で旅行に出かけた。

長男が「旅行にずっと行ってない」と

ぼやくので、突然に計画を立てた4月。

次男は、イギリスだのアメリカだの、と

海外旅行に出かけたり、

国内旅行も楽しんでいる。

働くだけじゃね。楽しみも必要。

私もずーっと旅行には行っていないし…

働き方が合っていないのか、

どこかに出かける気力もない毎日…

私のいつかは、いつ来るの？

という話である。

有休は労働者の権利！

と息子たちには有休取得を勧めるのに

自分はなかなか休めない。

いや、いや、休むぞ!

旅行に行くぞ！

GWに帰省する次男の予定にも合わせて

長男の運転で出発と相成った。

地図オタクの長男はカーナビを使わない。

自分でルートを調べて、

カーナビは現在地のみ確かめる。

目的地を設定しようとしたら、

きっぱり断られた。

自分の頭にちゃんと入っているらしい。

次男が調べたルートとは違うルートで

カーナビを使わずに目的地に向かう長男に

「あいつ、すげーな」と次男が驚く。

1度も迷うことなく、見事に到着したが、

道中、心配性の私は助手席で

長男と同じ足の動きをしていることに笑う。

無意識にブレーキを踏んでいるのだ。

緑の山々と、大きな川。

ホテルから見える景色に癒やされて

人には自然が必要なんだな、と思う。

食事までの間に入浴し、

持ってきた本を読む。

何度も読みかけて、進まなかった本だけれど

不思議なくらい集中して読むことができた。

スマホに邪魔されない時間。

こういう時間が大事なんだな、と思う。

夕食も朝食も大満足で

無事に家族旅行は終了である。

でも、帰ってきてみたら

我が街もやっぱり山も川もある田舎で…

さすがに温泉は出ないけれど、

なかなかここも悪くない、と気づいた次第。

やっぱり我が家がいちばん良いのだった。