センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 めまい


せっかく楽しみにしていた休日なのに


体調不良で台無しである。



結婚してから、めまいに悩まされることが


多くなった。



風邪をひいて寝込むと、その延長線上で


めまいが起こり、元の体調に戻すのに


結構時間がかかる。



小さい頃から、乗り物酔いがひどかったので


何かしら関係があるのかも知れない。



まだ、息子たちが学生の頃、


夫との関係がどんどん悪化していた。



夫のアルコール依存は酷く、


真冬でも毎日大瓶3本のビールを空けていた。



会社からの帰宅途中でも


必ずどこかで缶ビールを飲んでいた。



総量はかなりのものだったと思う。



どんなに飲んでも顔色も変わらないのだが


眠った後に酔いが回る。



夜中にトイレに立つと、夢遊病者のように


あちこちに行く。



戸締まりを確認したはずの玄関が


朝になると大きく開かれていたり



台所のお湯が出しっぱなしになって


朝、ガスが使えなくなったり


トイレでの粗相も度々あった。



後始末は全部私だ。



飲む量が多いので、夜中に2回トイレに立つ。


あまりに色々やらかしてくれるので


トイレのときには付いて行った。



十分な睡眠時間が取れなくなった。



注意をしても、聞く耳を持たないので


どんどん険悪になっていった。



ある日突然、体調が悪くなった。


ひどいめまいに悩まされ、



テレビを見ることも、本を読むことも


できなくなった。



運転もできないので、病院へも


タクシーで行った。



メニエール病が疑われたけれど


聴力検査では問題がなく、


メニエール病ではないと診断された。



それでも、出された薬は


メニエール病に使われる薬で



医師でさえ、「すごく不味いけど」と


気の毒そうに言う水薬だった。



めまいで常に気持ちが悪く、


なかなか食べることもできないときに


その薬は拷問のようだった。



いったい、どうすればこの薬を


吐くことなく飲むことができるんだろう?



その答はついに見つかることはなかった。



めまいから回復するのに1ヶ月かかった。


今思えば、あれはストレスだ。



診断名が必要だとすれば


後に出版されることになる、「夫源病」だ。





その後も、度々めまいに悩まされたが


1つの解決策を友人が提案してくれた。



彼女もめまいに悩まされていたが、


もし、病院にいけないときに


何か対処できる薬はないだろうか?



と医師に尋ねると


市販の乗り物酔いの薬が良い、


と言われたそうなのだ。



私も早速、試してみた。


これが本当に良く効いた。



それからはずっと乗り物酔いの薬を


常備していたが


最近はめまいで寝込むことも減っていた。



昨日、どうにも気分が悪いので


久しぶりに乗り物酔いの薬を買ってきた。



劇的に良くはならないが、多少はいい。


問題の本質はきっとストレスだから


一度、その荷物を降ろさないといけない。



私が悩んだからといって


何かが大きく変わるわけでもない。



現場には体だけ持って行こう。



今日も長男は仕事だ。


最低限の家事だけして


美味しいランチを食べに行こう。



自分を幸せにできるのは自分なのだからね。


それで良し♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)




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