センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 黄昏白書



私たちの世代になると


老後のお金の問題が気にかかる。



国は私たちを投資へと導こうとしているし


なるべく長く働こうね、と背中を押す。



働かないと食べていけないんだから


働くつもりはあるんだけど



65歳から69歳の半数が働いているって


10年前は 想像もしなかった。





   (Yahooニュース参照)





働くことが生きがいだと言う人、手を挙げて!








もちろん、そういう人もいるんだと思う。


そういう仕事に出会えた人は幸せだ。




私は 働くことが生きがいにはならない。





今までだって 十分働いてきたし


それが私自身を強くもしてくれた。



色々な出会いもあったし


たくさんの経験もさせてもらった。



でも、それを生きがいと呼ぶ気には


とてもなれない。



私にとって 働くことは


生きるための手段ではあるけれど、



それが全てではない。




コロナで仕事が休みになったとき


不謹慎だけれど、私は正直嬉しかった。



賃金が入らない不安はあったけれど


日々の緊張感から開放されて



意外に私は家にいることが好きなんだ、と


気づいたのだった。




だから


働かなくて済むのなら 働きたくない。




そういうわけにもいかないから


働くことを目指すのだ。




だって


年金はまだもらえないし


もらえても 少ないし…







物価がどんどん上がるのに


この年金額では 心もとない。






ここも ちょっと気になるところだ。


参考になるのは中央値だと思うけれど…




前に雑誌のお金の特集で


どの年収層にも


貯金のない人が30%いる、と書いてあった。



年収が1千万円の人も年収が3百万円の人も


その30%には貯金がない。


これは 割と高い率ではないだろうか?



年収が1千万円もあって


なんで貯金がないのさ?って思うけれど



そのように使ってしまうってことなのか?




義父は 軍人恩給をもらっていたので


年金と合わせて 


かなりの額をもらっていた。



でも、亡くなったとき


貯金はほとんどなかった。



交際費に ものすごく使っていたのだ。



親戚が結婚すると 10万円包み、


友人が亡くなると 10万円包み、


実家が新築すると 10万円包んだ。



なんでも10万円なのだ。


それでは、お金は残らない。



そんなに気前がいいので


みんなが 義父のお金を当てにした。




お金って あるようでないし


本当に 魔物だ。






訓練はまだまだ続くし


このキツさに慣れたなら



働くことも 苦にはならないかも、


と思うけれど



のんびりしたゆとりある老後って



夢物語になってしまったなぁ、と考える、


日曜日の夕暮れだ。