センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

「River Flows in You」



「いったいいつになったら治るんだ!


という亡き夫の声が聞こえてきそうだ。



風邪で寝込んで、もう10日になる。


あっという間に4キロ痩せて、フラフラだ。



とにかく食べなくちゃ。


とにかく動かなくちゃ。



迷惑かけるから、早く仕事に復帰しなくちゃ


と焦っていたけれど…



昨日、復帰してみたら


思った以上にしんどく、きつく…



帰りに降り出した大雨の中、


必死に歩いて家にたどり着き、


着替えもできずにベッドに倒れ込んだ。



回復にはほど遠い、


という現実を身をもって知ることになる。



あまりの具合の悪さに、


もう、仕事を辞めてもいいや、と開き直り


しばらく勤務から離れることにした。



もう、これで頑張らなくていい。


自分の体のことだけ考えよう。


そして、死んだように寝た。



頭も首もガンガンするけれど


とにかく食べて、鎮痛剤を飲み


ようやく少し楽になってきた。




もし、夫が生きていて、


もし、まだ一緒に暮らしていたなら



夫はすこぶる不機嫌になっただろう。


「いったいいつになったら治るんだ!」



俺のご飯は?洗濯は?そうじは?



私があまり人に頼れず、


よせばいいのに、頑張り過ぎるのは


この夫に鍛えられたせいかも知れない。



38度までの熱なら、ご飯くらい作った。


不機嫌な夫を見るより、ずっとましだった。



ベッドに横たわりながら、


よくこうして体調不良を乗り切ってきたな、


と思う。



もう、不機嫌な顔をされることもない。


私は私のためにスープを作る。



やさぐれそうな気持ちでいたけれど


自分で作ったスープは美味しくて



美味しく感じられるなら


きっと回復まで、あと少し。




この美しいピアノの曲に癒やされている。


温かいコメントを下さった方々へ、


病でつらい方々へ…




Yiruma, (이루마) - River Flows in You