センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 怖いもの

朝、洗濯物を干していたら


またもやハッチ集団らしきモノを発見!



私は視力が悪い。


視力が悪いくせに普段、眼鏡をしない。



普段の生活はそれで支障がないけれど、


その集団らしきモノが蜂かどうかを


確かに認識できる自信はない。



まさかね、いくらなんでもね、と


殺虫剤をスプレーしたら



パァッと網戸に飛んできた。10匹はいる。


嘘でしょ?どんだけベランダが好きなの?



長男は出勤になったので、いない。


良かった。またもや大騒動になるところだ。





蜂が怖い。でも、もっと怖いものはある。


地震、雷、火事、親父…



自然災害や事故も怖いけれど


やっぱりいちばん怖いのは、人間である。



人間の悪意は怖い。


でも、人間の正義も怖い。



今年で関東大震災から100年。


その災害も怖いけれど



流言飛語によって人が殺された、


という事実が怖い。



それは、悪意ではなく、


正しいと信じられた歪んだ正義。



コロナ禍の初期も


県をまたぐだけで、強く非難されたりした。



行き過ぎた正義は平気で人を傷つける。


普通の人を鬼にする。



何か大きなストレスがかかる事態のとき


きっと私たちは平常心を失う。



そして、その矛先は誰か他者に向かう。



自分はそんな人間じゃない、って


私たちは胸を張れるだろうか。



いちばん怖いものは人間。


つまり、それは自分自身、ってこと。



ハッチは飛び去ったけれど


ハッチたちが怖いものもまた、



人間なのかもね。