ため息ばかりの夏休み
義父名義の土地が九州にある。
義父の故郷だ。
固定資産税がわずか5000円くらいの
山林らしい。
義父亡き後は
ずっとうちがその税金を払ってきた。
夫が亡くなったので
その税金は 義姉、私、息子たちの
誰かが代表で払わなければならない。
当然、私が代表になるつもりでいた。
義兄から電話があった。
「うちはやめておきたい」
つまり 代表にはなりたくない、
ということだ。
おそらく
土地の所有権もいらないということだろう。
田舎の山林など二束三文だ、と
以前、夫が言っていた。
義兄には 税金はうちが払うと答えた。
ホッとしたようだった。
二束三文だろうが、
税金は払わなくてはならないし
相続すれば 登記の費用もかかる。
管理者の責任も背負うことになる。
2024年度には
こうした土地の相続は 名義変更を
きちんとすることが義務付けられるのだ。
次から次へと 宿題が増えていく。
もう、いいんじゃないかな。
私の動作の鈍い頭には 重すぎる。
重すぎるけれど 片付けていくしかない。
のんびりできるはずの夏休みは
宿題を前にため息をつく子どもの気持ちが
とてもよくわかる日々なのだ。
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