好き嫌い
昔、気の合う金融機関の担当者がいて
いつものように雑談をしていたら
前の職場の同僚たちと
お寿司を食べに行った、と話してくれた。
わぁ、良かったね!と言ったら
でも、僕、刺し身とかだめなんですよね、と
笑う。
え〜っ、もったいない!と思わず口にしたら
彼は笑いながら、飄々と言った。
よく、そう言われるんですけど
ずっと刺し身嫌いな自分で生きてるんで
もったいないとか、損してるとか
思ったことないんですよね。
なるほど。
この会話はちょっと新鮮だった。
というか、
いつも自分軸で考えて、その考え方を
あたりまえと思う自分に気づいた。
私はあまり食べ物の好き嫌いがない。
それでも、牛乳はあまり好きじゃない。
給食の牛乳は一気飲みでしのいだ。
だから、ヨーグルトは
トッピングすれば大丈夫だけど
バニラアイスは選ばない。
ミルキーも好きじゃない。
それを、わぁ、人生損してるね!とか
言われたら そうか?と思うだろう。
だって、好きじゃないものなんだから
それを美味しいと思えない自分なんだから
そういう自分しか知らないんだから
損も得もない。
もったいないとか言われてもね?
という感じだ。
彼が言いたかったことは、そういうことだ。
好き嫌いがない方が便利ではある。
好きな食べ物が多い方が楽しみも増える。
でも、それが幸せかどうかは別の話。
ゲイ、バイ、ストレート。
人が人を愛する対象も色々。
好みも色々。
そういう自分で生きてきたら
それでいいんだ。
同性しか愛せないのに
異性を愛せないのは可哀想、とか
人と違って変だとか
そういう価値感を押し付けてる社会の方が
よっぽど変だよ。
独りぼっちは孤独だとか
独りぼっちは可哀想とか
そういう紋切り型もどうなの?
他人は無責任なんだから
その軸に合わせなくてもいい。
どうせ、すぐ忘れちゃうんだし。
私は大好きなハーゲンダッツだって
バニラアイスは選ばない。
抹茶が好き!チョコが好き!いちごが好き!
人の好みって そんなもの。
それで良くない?
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