センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 カオスな幽霊ちゃん


クタクタに疲れている。


月曜日から、新しく勤務が始まった。



子ども関連の仕事は、どこも忙しい。



新1年生は、とても可愛いのだが


片付けのできない子がほとんどだ。



レゴの小さなパーツとか


粉々になった新聞紙とか


裸になってるリカちゃん人形とか



もう、恐ろしいほど床がカオス状態だ。



「自分が使ったものは自分で片付ける」


というあたりまえのルールが


子どもたちにはむずかしい。



「これで遊んでた子、だぁれ?」


と聞いても、



「知らなーい」「私じゃなーい」と


まぁ、想定内の言葉が返ってくる。


本当に、見事に子どもはこう言うのだ。



はい、はい、幽霊が使ったんだよね?


幽霊がお片付けしないで消えたんだよね?



老人の物忘れより たちが悪いಠ⁠﹏⁠ಠ



しかし、これは根比べなのだ。


大人が片付けてしまっては


幽霊たちを増長させる。



耳にタコができて、がっちがちになるぐらい


しつこく言い続けるのだ。


「お〜か〜た〜づ〜け〜」



あぁ、こっちが幽霊になりそうだಥ⁠‿⁠ಥ



大体、イマドキのお子さまの名前は


なんだってこんなに難しいのだ?



いつきくん、というコの名前を呼んだら


「いづきだからね!」と怒られた。



知らんがな。点々が足らんだけやん。

┐⁠(⁠ ̄⁠ヘ⁠ ̄⁠)⁠┌



たった4時間の勤務に


私はヘトヘトに疲れ果て



帰りの電車で考える。



さて、この幽霊ちゃんたちを


どうやって人間に仕上げていくかな?




「お〜か〜た〜づ〜け〜┗⁠(⁠•⁠ˇ⁠_⁠ˇ⁠•⁠)⁠―⁠→」


あぁ、やっぱり こっちが幽霊になりそうだ

(⁠。⁠•́⁠︿⁠•̀⁠。⁠)




サラダの国から来た娘