センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

死ぬまで誰にも言わないけれど①


他のブロガーさんの投稿に


自分が具合が悪いと、奥様の機嫌が悪くなる


という話があった。



だから、具合が悪いのを隠して


元気に振る舞うのだと。



私は ちょっとわかる。


夫がそういう人だった。



彼が帰ってきたときに、


具合が悪くて寝ていると、機嫌が悪くなる。



開口一番、


「(俺の)晩ごはんはどうするんだ!」


と怒ったように言った。



具合の悪いときに この言葉は胸を刺す。



そんなことが何度か続いたので


38度までの熱だったら


絶対に晩ごはんは作るようにした。



頭が痛かろうが、めまいがしようが


意地でも作った。



あの「晩ごはんはどうするんだ!」


という不機嫌な声を聞くより


ずっとましだった。



具合が悪くても 気にもかけてもらえない、


自分の存在意義を問うより


ずっとましだった。



夫が機嫌の良いときに


そのことについて話をしたことがあるが



夫は笑いながら


「そんなつもりはないんだよ」と言った。



そんなつもりって どんなつもり╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭





私は夫に自分の送迎を頼んだことはない。


断られたり 嫌な顔をされたら


自分が傷つくからだ。



夫は自分の飲酒の時間を邪魔されるのが


何より許せなかった。



だから、車での送迎なんて望めない。



具合が悪い様子を見せるのさえ


ビールがまずくなるのか 嫌がった。


「こっちまで気分が悪くなる!」と。




世の中には そういう人間もいるのだ。


人の痛みに寄り添えない。


自分の視界に入るのさえ許せない。




私は 死ぬまで誰にも言わないけれど



義母が亡くなった原因のひとつは


夫にあると思っている。



もちろん、夫に言ったことはない。


けれど


私の推測は たぶん間違っていない。



死ぬまで誰にも言わないけれど



ここには残しておこうと思う。