センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

あの頃の「STORY」

昔、STORYという雑誌が好きだった。


庶民的、というよりプチセレブ的な


おしゃれな雑誌で、


創刊号を見た時はワクワクした。



創刊時のカバーモデルは黒田知永子さん。


読者モデルには


富田リカさんがいて、


その後には清原亜希さんが続いた。


3人とも、スタイルが良くて、おしゃれで、


そして、素敵な奥さまだった。




この雑誌では、


再婚して再び幸せになった人も登場した。


岡田美里さん、松原千明さん、堀ちえみさん…


それぞれが新たに愛され、愛することで


とても幸せそうだった。





しかし、


いつの間にか 


    みんな離婚していた。




それぞれに事情が違うのだろうし、


離婚なんて珍しくもない。




結婚が幸せの象徴で


離婚が不幸の象徴なんてこともない。




けれど


あの憧れの、眩しいくらい完璧な


ライフスタイルに


それでも陰りが差すこともあるのだと


初めて知った。



当たり前なのだけれど。



絵に描いたような幸せなんて


そうあるものでもない。



結婚や離婚に正解なんてないだろうし、


この年齢になると


「えーっ!実はそうだったんだ!」


と驚くような事実を知ったりもする。






うわべだけ見て、


ずるいとか、妬ましいとか、


そんな感情が


何かが起きて、ひっくり返ると


いっせいに叩き始めるという


愚かな行動に走らせることもある。




裏も表も完璧な人なんてそうはいない。


華やかな活躍の裏で


自分自身と闘う人も多いだろう。



誰かを叩くことで


足らない何かを埋めることなんて


できはしない。 



メディアは夢も売るし、


嘘や偽りも売る。



そういうものだと知っていればいい。



みんな、一生懸命生きている。