昨年末、私は1月が来るのが怖かった。

大雪で転んで生死を彷徨った父

溶連菌に感染し　丹毒で入院した私

交通事故で右脚を骨折したコタロウ

そして、ヒートショックで亡くなった夫

おめでたいお正月が終わると

正月ボケを戒めるように

大変なことが起こる。

私にとって　1月は鬼門だった。

だから、1月が終わるとホッとする。

神社で引いたおみくじが末吉だろうが

寒波で水道管が破裂しようが

自分の歯に修復不能な亀裂が入ろうが

そんなことは大したことじゃない。

末吉はいかにも私らしいし

水道管の破裂は迅速に修理され

歯の亀裂はいろんな意味で痛くはあるが

そんなことは大したことじゃない。

とりあえず　家族が元気で

とりあえず　今日を生きている。

失くしたものは　二度と戻らないけれど

問題はそれでも私の肩に振りかかるけれど

今日を生きている。

鬼門を通り抜け　生きている。

感謝して　またまっすぐに

この2月を駆け抜けていこう。