センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 鬼門は鬼門


鬼門の1月はやはり鬼門だ。



年末にひいた風邪はなんとか良くなったが


初出勤で気持ちが悪くなり、早退した。



首が痛くて寝返りを打つ度、吐き気がする。


昨日は一日中、吐き気との闘いだった。


途中、肋骨が痛くなったくらいだ。



今朝はどうにか良くなったが


胃の辺りが筋肉痛だ。情けない。


このポンコツな体、なんとかならないか?



吐き気に悩まされていた昨日の朝、


オーナーからメールが届く。



子ども同士のトラブルがあり、


一人の子どもがケガをした。


その保護者からクレームが入ったとのこと。



私が見ていない階でのトラブルで


ケガについては、本人が自分が原因のケガと


申告したので、湿布したのだった。



それが、以前からトラブルのある子どもの


いじめによるものだとわかり、


保護者からのクレームになったのだ。



保護者の怒りは凄まじく、


弁護士だのなんだのと大騒ぎである。



いじめの張本人は超生意気な女子である。


色々、他の子どもを使って


自分が怒られないように悪さをする。



今まで、何度もオーナーには


この女子が要注意だと報告しているし、



今回、ターゲットになった女子へのいじめも


報告している。



オーナーは、いじめにあった女子にも


問題があるかのような返答だった。



小学校に支援に入っていた時、


こうしたトラブルはよくあった。



発達障害の子どもがよく巻き込まれる。



発達障害の子どもは相手の裏が読めない。


友達も少ないので、遊んでもらうと嬉しい。



だから、すぐに相手を信じてしまい、


良くない遊びに巻き込まれ、


全部が発達障害の子どものせいになる。



丁寧に子どもに聞き取りをしても


発達障害の子どもは語彙力で負ける。


先生もそこを見抜くのはむずかしい。



今回の保護者のように


裁判だの警察だの、と騒ぐ親は少なくない。



学校は面倒を恐れて、


保護者の言うままに配慮しようとするが


それがまた、問題を地下に潜らせてしまう。



いじめられる側が守られれば守られるほど


いじめる側は狡猾になり、


いじめはどんどん地下に潜っていく。



その狡猾さは、


小学生と言えども、なかなか手強い。



そんな話をオーナーにもしたことがあるが


真剣に受け止めてはいなかったのだろう。



いつもミーティングでは


別の施設のクレームに関する話で終わる。



そして、そのクレームの内容は


オーナーも知っていたはずの話で


今さらなの?という結論になっていた。



クレームが来たときだけ対応する。


全てが後手後手なのだ。



だから、今回の話にも私は腹を立てている。


クレームが来たから、大騒ぎ。



結局、現場が見ていないのか?という話で


結論付けられる。



何か子ども同士のトラブルがあると、


現場を見ていないオーナーが


子どもの話を聞き取り、ジャッジする。



まず現場の職員にも聞き取りをすべきなのに


そこはスルーして自分で判断してしまう。



だから、現場を理解していない、と


スタッフが口々に言うのである。



発達障害の子どもは2人だけで、


専任スタッフをつける、という話だったが


専任スタッフなどどこにもいない。



発達障害の子どもも2人だけではない。


グレーゾーンの子どもは


いじめられた子どもを含めて他にもいる。



見て見ぬふりをしているのか、


わかっていないのか、


恐ろしいほど後手後手なのである。



いじめられる子どもを別室で保育することに


なったらしいが、それは変だ。


いじめる子どもにペナルティはないのか?



いじめられる子どもを守ることも大事だが


いじめる子どものケアをしなければ


本当の解決には到らない。



嘘ばかりついて、おやつを盗んだり


人を陥れようとしたり、



どれだけ注意されても、絶対に認めない、


謝らない、その子どもこそ


何らかのケアが必要なのだ。



おもちゃでも何でも好きなだけ買って貰える


恵まれた子どもが



なぜ、そんなふうに育っているのか


大人たちは真剣に考えなければいけない。



ケアされなければいけない子どもを


いじめる側だから、と放置してはいけない。



このポンコツな体と頭で


今年も忙しく駆け抜けて行くんだろうな。



鬼門は鬼門なのだな、と


改めて思う1月の始まりである。