センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

「子孫に美田を残さず」




義父の土地の名義変更のことで


義兄に電話した。



以前、


固定資産税の支払代表者の件で連絡した時は


税金を支払う代表者にはなりたくない、


ということだったが



今回の電話では


所有権は主張したい、ということのようだ。



あぁ、めんどくさい(╯ರ ~ ರ)╯︵ ┻━┻





名義変更をすれば、名義人が税金を支払う、


名義変更の登記手続きにはお金がかかる、


ということを説明して



義姉と相談するように伝えた。




生前、義父母は


孫である長男のための土地だと言っていたが



名義変更もしてなければ


遺言書があるわけでもない。




また、夫もそれをきちんと話し合って


片を付けるような人でもなかった。



義父も夫もめんどくさいことが嫌いだったし


波風を立てたくなかったのだと思う。



たとえ二束三文の山林でも


所有する義務は伴うし お金もかかるのだ。



自分で始末できないものは


所有してはいけない。




「子孫に美田を残さず」


とは 西郷隆盛の言葉だが



子孫を甘やかしてはいけない、


という意味ではないらしい。



子孫に財産を残すために


私利私欲に走るのではなく



自分の志を貫徹するためには


全てのものを犠牲にすべし



という意味らしい。




なるほど…


そんな高い志などない庶民の私だけれど



「子孫に美田を残さず」



って 生き方をシンプルにするためには


必要なことなのかも知れない、



と思ったりするのである。