センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 あの日のフェミニズム



学生のとき


ちょっと個性的な女性教授がいた。



上野千鶴子さんみたいな方で


何の講義だったのか全く思い出せないのだが



当時、まだヘアヌードが解禁されてない頃で


この先生は、それを不服としていたようだ。



ある日、



アメリカ版の「プレイボーイ」を


講義中に学生に回して見せた。



グラビアはヘアヌード写真だ。



「どうってことないでしょ?」


と、びっくりしている私たちに話しかけた。






どうってことない、と言えば


どうってことない。



教授を含め、学生全員が女性だったし


興味本位でみんな見ていたけれど



見たいものでもないな、と思った。


どうってことないけれど 美しくもない。



隠すから見たくなる、という心理はある。




この先生は


不自然に修整することへの不満があったのか


と思うのだけれど。




たぶん先生が講義全体で伝えたかったことは


フェミニズム思想だったのかも知れない。




この日の講義ともうひとつの講義以外


全く記憶に残っていないのだけれど



そのもうひとつの講義は


自分が 主婦となって日々を過ごしてきて



とても大きな、大事なテーマだったと


やがて気づくことになる。




それは、また後日に。