センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

無職になった!

そうなのだ。私は現在無職。
9月末で退職し、毎日が日曜日。


この年齢で正社員になれたのは大きかった。やった!大変だろうけど、頑張ろう!


だけど世の中そんなに甘くはない。
1時間ある昼休憩はあってないようなもの。10分で昼ご飯を食べて、すぐにまた仕事をする、というような毎日。


片道1時間の通勤は苦にはならなかったけれど、家に帰り着くと午後8時。
カバンを置くと、そのままキッチンに直行して食事の支度。
気がつくと晩ごはんも10分で食べていた。


湯船に浸かってウトウトするのはあたりまえになっていたけれど、ある時、シャンプーしながら瞬間的に意識が飛んだ。さすがにこれは危ない。


仕事は嫌いではない。
いっしょに働く人も良い人ばかり。
だが定時には帰れない。あたりまえに帰れない。


体力温存。家仕事はどんどん手抜きになっていく。気にはなっても後回しになるあれやこれ。


何のために働いているんだろう…


給与明細を睨みながら悩み続けた。
これをゼロにして大丈夫なのか?
今投げ出して後悔しないのか?


それでも…


無職になった私は若干の不安を片隅に抱え
ているが、始まったばかりの「毎日が日曜日」を自分でも驚くほど幸せに感じている。


首も肩も腰も痛いが、心はすこぶる健やかだ。


そんな私の今日のおやつは東京ラスク。
いろんな味を楽しんでいる。



こんなささやかな幸せを大事に生きていけたらいい。無職の私、おめでとう。