センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 マドンナの驕り


マドンナが提訴された。



新聞記事によれば、



昨年12月のニューヨーク公演での開始時間が


2時間以上遅れたとして、観客2名が


マドンナや興行会社に損害賠償を求めて


提訴した。2名を代表とした集団訴訟である。



午後8時半に開始予定だった公演に


マドンナが登場したのは午後11時前だった。



当然、公演の終了時間は午前1時以降になり


観客は帰宅手段が限られ、


余分な出費を強いられた、とのことである。



気になるのは、



 原告側は、興行会社はマドンナが


 時間通りに舞台に現れる可能性は


 ほぼないと知りながら、


 予定時刻を宣伝して客を欺いたとしている



という部分だ。



時間通りに現れる可能性がほぼない、


って…どういうこと?


常習犯なの?



チケットは1枚約150ドル。


日本円で約2万2千円。


なかなかの金額である。



公演の遅れは


体調不良とか、不測の事態とか


そういうことではないのだろう。



マドンナほどのアーティストなら


裁判に負けたとしても、


賠償金の額は問題ではないと思う。



事実がどうだったのかはわからないけれど



このニュースは


マドンナという人の信用度を著しく下げる、


残念な話題だ。



ファンを理由もなく2時間も待たせるって…


時間通りに現れる可能性がほぼない、って…



どうなの?



開始時間の遅れをアナウンスされることなく


ただ待ち続けたファンの気持ちを考えると


この提訴は無理もない、と思う。



ネットニュースによれば、


やはり常習犯である可能性が高いようだ。





高いチケットを手に入れて


遠くからやって来るファンもいるだろう。



ファンを大切に思う気持ちがあれば


こんなことはできないはずだけれど



長年のトップスターであるが故に


良からぬ垢がついてしまったのか…



そこを戒め、慎むだけの力が


マドンナに欠けていたということだろう。



人間には、どうしたって驕りがある。


その驕りが、自分の首を締めたりするけれど


自分を俯瞰的に見るのは難しい。



世の中を騒がす、政治家のあれこれも


驕りが蔓延していることの結果だ。



小市民の我々は


ブルーマンデイを、つつが無く始める。



とりあえず感謝して、始める。