センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 棚卸し


風邪は体の浄化作用なんだそうだ。


だから、無理に薬で治そうとしてはいけない


と何かに書かれていた。



寝込んで3日めに入ったとき、


自分の部屋の空気が、自分の出した毒素で


汚れてしまった、と感じた。



だから、寒くても日中はずっと窓を開けて


新鮮な空気を取り込んでいる。



スピリチュアルに興味はないが


日々の生活の中で、私の体の奥底に


毒となるものが沈殿していたように思う。



葛根湯でも、サマハンでも、サプリでも、


何を投入しても効くことはない。


放出するしかない、何か。



まだまだ、本来の体調にはほど遠いけれど



普通に歩けて、何でもない家事ができて


小鳥の鳴き声にホッとしたり


美しい音楽に癒やされたり



あたりまえに思える日常が


本当はあたりまえじゃないことに気づく、


私にとって棚卸しの期間だったように思う。



どこかで、何とかなる、大丈夫!って


慢心があった。



何とかならないこともあるし


大丈夫じゃないこともある。



本当に人間って、


どこまで行っても完成しない。



また、トボトボと歩き出す。


私はこういうダメな自分も割と好きだ。


ポンコツも味のうち、ということで…