センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 曲がり角


性加害問題に関する記者会見は


あまりにも遅すぎたけれど



一歩前進した、ということだろうか。



新社長の資質についての質問もあった。



ネット上で話題になっている、新社長の


過去のやんちゃな話は


事実であるならば、どの口が…という話だ。



この先が、性加害問題だけでなく


過去のパワハラやいじめにまで広がるのか


気になるところではある。



以前、木村拓哉さんがラジオで話していた。



ある先輩に意地悪をされていた頃、


気にかけてくれた優しい先輩がいて


とても感謝している、と。



その意地悪な先輩は、おそらく


ローラースケートで歌い、踊っていた。


人気絶調で慢心があったのかも知れない。



あれだけの大所帯である。


表には出ない、陰湿なあれこれも


きっとあっただろう、と思う。



ある意味、閉鎖的な環境が


被害者を加害者にすることもあるだろう。



キラキラしたエンターテインメントの世界が


こうした問題を内包している、という現実が



私たちには衝撃的だけれど、


これは特異なことなんだろうか?とも思う。



社会って全ての人に関係あるもの。


会社の責任、メディアの責任は大きいけれど


私たち一般人も無関係ではない気がする。



どこかの責任だけ追及して叩くけれど


私たちも噂を知らなかったわけでもない。


その無関心もある意味、罪かも知れない。



性加害の被害者がこんなにも多いのだから


現役で活躍する人たちに被害者が皆無とは


きっと誰も思っていない。



一生、心に秘め続けたい、


できれば墓場まで持っていきたい傷と


嫌でも向き合わねばならない。



過去って、やっぱり生きてきた足跡。


私たちも私たちの無関心と


きちんと向き合わなければ、と思うのだ。