怠慢と共犯
今日も テレビ欄には
ジャニーズの文字はない。
判で押したように 気温上昇とか
全国的な暑さとか、そんなタイトルばかり。
しかし、唯一 見つけた。
しかも、NHKである。
ゴールデンタイムにこの内容だ。
顔を出し、名前を出しての
元ジャニーズジュニアのインタビューは
驚くほど具体的だ。
「クローズアップ現代」、本気である。
過去の、
かなり頑張った文春のキャンペーン記事も
他のメディアや世論を動かすことはなく
元ジュニアの男性は、
何を訴えても無駄なのだ、と
感じたのだと言う。
「城壁に小石を投げるようなもの」だと。
裁判のあった当時の元文春側の弁護士は
メディアの沈黙について
「怠慢」だと断じた。
長くジャニーズ事務所を取材してきた、
ジャーナリストは
これをメディアの「共犯」だと言う。
そうだ。怠慢であったための「共犯」だ。
利益ばかりを優先してきた、メディアと
社会の責任だ。
被害者になったために
普通の人と「違う人間になってしまった」、
「汚れてしまった」、と悩んできた人たち。
加害を知らなかった、
と公に言える社長の無神経さにあきれるが
今なお、報道を抑制しているテレビ局も
やっぱり、どこまでも怠慢な共犯者だ。
被害者だけでなく
応援してきたファンも、ショックを受けて
傷ついているだろう。
もう、なかったことにはできない。
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