センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 怖い夢


一昨日、明け方に見た夢は怖かった。



高い建物の屋上の縁に


男の人と私が並んで立っている。



その人はシニカルに私に言う。


「もう、死ねば?」



そして、何の躊躇もなく、私の背中を押す。



私は、必死に鉄棒にぶら下がり


その人は、淡々と自分も飛び降りた。



目が覚めたとき、


その夢の内容を反芻して、怖くなった。



「もう、死ねば?」






そして、今日の明け方に見た夢は


布団に横になり、死にかけている夫を


見捨てて逃げる私の夢だった。



この夢の方が ずっと怖かった。



どちらも ほんの短い夢だったけれど


私の心の奥底に何かが眠っているんだろう。



世の中に怖いものは沢山あるけれど


やっぱり いちばん怖いのは



人間の心。