センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 幽霊ちゃんは主張する


「ぼくじゃなーい」


「私じゃなーい



幽霊ちゃんは主張する。



自分で使ったおもちゃは自分で片付ける!


と、ものすごーくあたりまえなことを


言ってるつもりなんだけど。



彼らは力説するのだ。


自分は関係ない、他の子が使った、と。



あ〜、はい、はい。


それ言ってる間に片付けられるからね。


片付けることにエネルギーを使おうね。



机の上には乗らないよ!


ビー玉は投げないよ!


お部屋の中では走らないよ!



私はどれだけ繰り返したかな?



人間への進化にはまだまだ遠い幽霊ちゃん。


それでも人間の主張は立派なのである。



「知ってる!」 「わかってる!


「めんどくさい!



いや、はや┐⁠(⁠ ⁠˘⁠_⁠˘⁠)⁠┌


子どもって、ホントに「めんどくさい」が


常套句。めんどくさいのは君たちだぞ。



きれいに整理したはずのリカちゃん人形は


見るも無惨な姿で、ぎゅうぎゅう詰めで



ポケモンカードやトランプは


どこに行くのか バラバラで足らない。



一日の疲れがどっと出る瞬間である。



怒涛の8時間勤務は


かようにして過ぎていくのであった。



夕方、仕事を終えて電車に乗ると


もはや屍と化す私である。



あ〜、疲れたʕ⁠´⁠•⁠ ⁠ᴥ⁠•̥⁠`⁠ʔ