センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 大人の問題


ズタボロである。


昨日は8時間勤務だった。



お昼は、外に食べに行っても良い、と


言われていたが、行ける訳がない。



10分でお弁当を食べて


子どもに「速〜い!」と驚かれた。



案の定、休憩時間はない。



こういうものだとわかっていたけれど


何だかなぁ、と思う。





始業式なので、子どもが50人近く


どっと来た。



一度にやって来るので


出席確認もままならないし



お弁当の確認だの、子どもの対応だのを


勤務3日目の私と70代の人と2人でやるのだ。



しかも、詳しい説明もないまま


早口で一気に指示され、任される。



どう考えたって無理な話である。



子どもに何かあっても、


とても対応できない。ものすごく怖い。



いくら人が足りないからって


こんなシフトの組み方は無理である。



来週もこの8時間勤務が続く。


結局、どこも同じだな、と思う。



人手の自転車操業である。


オーナーは、どこか自信なさげで


人をまとめるのも難しそうだ。



4時間勤務で入ったんだけどな。


長期休暇期間は


6時間を予定してたんだけどな。




もう、私には


休憩なしで8時間の保育現場は無理だ。


2年前にできたことも、今は厳しい。



派遣元に投げてみたが、沈黙している。


異次元の少子化対策は


お金の使いどころを間違えている。



個々の家庭にお金をばらまくのではなく


保育現場や教育現場の質を担保するために


使うべきである。



休憩がない、というのは


学校も同じである。



講師や事務、その他の会計年度任用職員は


休憩時間が確保されているが



先生たちは休憩時間がない。



私は、かなり食べるのが速いが


学校の先生たちの速さには勝てない。



どうしたら こういう現場を


疲弊させないようにできるかを


真剣に考えなければならない。



疲弊した現場で


保護者が望むような、質の高い保育や教育は


担保できない。




雨漏りのする、老朽化した建物、


掃除の行き届かない、不衛生な環境。


人手の足らない、マンネリの保育。



子どもたちが荷物を入れる、


埃だらけの棚を拭きながら



どうすれば


これを変えていくことができるのか



虚しく考える。



幽霊ちゃんたちを、人間に進化させるより


ずっと難しい、大人の問題なのだった。