センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 正午までのシンデレラ


正午を過ぎると かぼちゃの馬車に乗った、


灰かぶり姫のごとく


ズタボロになる私である。



朝、長男の朝食を用意すると


彼が食べている20分ほどベッドで横になる。



長男が出勤すると


なんとか自分の朝食を済ませて


洗濯機を回す間、横になる。



そうして


どうにか体力を温存し、車で家を出る。



具合が悪いと、甘えてばかりもいられない。


自分のやるべきことをやる。



そうして


なんとか普通に戻ったように過ごすが



正午のチャイ厶を聞くと


魔法が解けたように 体が重くなる。



お弁当を作る元気も食べる元気もないので


スープジャーにスープとオーツ麦を入れて


それをなんとか口にする。



もう限界だ、と思う。


早退すべきかを必死で考える。



それでも、昼休みが終わると


また、とりあえず復活してがんばる。




午後からは 回遊魚のように


普通に動き回り、なんとかしのぐのだ。



止まってしまうと


途端に具合が悪くなり 病人のようになる。



帰りの運転はもうヘトヘトで


少しだけ実家に寄って 母に会うが



87歳の母の方が うんと元気で


私はズタボロである。



家に帰ると ベッドに直行し


長男が帰るまで 体力を温存する。



今週は ずっとそんな繰り返しだ。



頭上から 強い力で押されているみたいに


頭も首も背中も重くてだるくて痛い。



朝から正午までしか保たない体力で


この日々を生きている。



コロナのやつ、しぶといじゃないか。



上等だい。私だってしぶといのだ。


灰かぶりでかぼちゃの馬車だって


私はズタボロで乗ってやる。



なんたって末吉の私なのだ。


鬼門のしっぽにぶたれて


凹んでなんかいられない。



コロナめ、見てろ。


次に私のとこにやって来たら


免疫最強の私でやっつけてやる。



さ、体力温存、体力温存。


さっさと寝よっと╮⁠(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)⁠╭