センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 危ない2本立て



今日の新聞の1面トップは


サッカーワールドカップだ。



「日本決勝T進出」



そして その横にもう少し小さく


「敵基地攻撃 自公が合意」とある。



今ひとつ盛り上がらない、と言われたのに


やはり「勝てば官軍」のサッカーである。


日本中、寝不足の人が多いだろう。



私も「岡ちゃん」の頃に


ルールもよくわかってないのに



なんちゃってサッカーファンになって


テンション高く応援したものだ。



今はそのゆとりがないので


ネットニュースで勝敗を確認するくらいだ。



明るいニュースは景気を良くする。


良いことだと思う。



そこに水を差す気はないけれど


新聞トップの見出しには


少し考えさせられる。



前に オリンピックとかワールドカップとか


国民が熱狂するような行事があるときは



国が都合の悪いことを


勝手に決めてしまうことがあるから


注意が必要だという、



ジャーナリストの言葉を書いたけれど


あぁ、こういうことなんだな、と思った。



これ、大変なことだと思う。



「自衛目的で他国領域のミサイル基地などを


破壊する反撃能力を保有する。」



安保政策の大きな転換となる決定である。



国民はサッカーの勝利は知っていても


この転換点には気づかない。



反撃したら、また反撃されて


それは戦争の始まりとなる。



ウクライナは他人事じゃないって


メディアは報じたけれど



私たちは 


やっぱり他人事だったんだと思う。



でも


この転換点は もう他人事じゃない。



サッカーに熱狂できるのは


平和が維持されているからこそ。



私は 新聞のトップ記事がサッカー優先の


この2本立てであることを


とても危険だと思う。



きりのない反撃の応酬は


もう戦争なんだよ。



何が正しいかなんて わからなくても


国民がちゃんと考えて


ちゃんと議論して



それから決めなくちゃ。





私たちは まだ合意なんてしてない。