センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 誰も取り残さない



アフリカ東部の国ルワンダ。


ジェノサイドというと この国を思い出す。



ツチ族とフツ族の あの悲惨な大虐殺だ。


国民の1割以上が死亡したという。


100日間で100万人以上殺害されたのだ。



この悲惨な出来事を


ドキュメンタリーで見たとき、


その凄惨さに 怖くなった。



人間って、本当に残酷で愚かだ。






そのルワンダが独立から60年を迎える。



ジェノサイドにより、


国民の7割が女性となったこの国では


国会に占める女性議員比率は世界トップだ。



悲惨な出来事を乗り越えて


女性たちが この国の立て直しの


原動力となった。



この国の再建には


社会のあらゆる層の参画が必要だったのだ。




ルワンダ政治では


汚職が長年の問題だったが、


女性たちは


汚職や不正には手を染めなかった。



新しい風が吹いて 


ルワンダは大きく変わったのだ。






男だから、女だから、と言うつもりはない。



でも、女性が7割というこの国は


再びジェノサイドという悪夢を見ることは


きっとないだろうと思う。



悲惨な出来事から 1番学んだのは


女性たちだったからだ。



誰も取り残さない社会の実現に向けて


ルワンダは前に進む。



きな臭い話題が多い昨今だからこそ


ルワンダの悲惨な出来事を思い出し


この国の平和を見守りたい。



私たちの国にも 


新しい、爽やかな風が吹いて



誰も取り残さない社会になるといい。