センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 海底のモグラ



早朝から暑い。


この蒸し暑さは勘弁して欲しい。



今週、次男は凹んでいる。


この夏から業務が増えて、キツイらしい。



そのペースに慣れず、


あっちで怒られ、こっちで怒られ…



良く言えば優しいのだが、メンタルが弱い。



全校生徒が老人会の数より少ない、という


小学校で、1度もクラス替えを経験せず


のんびりとちっちゃく過ごしてきた。



ゆとり教育のど真ん中世代である。



胃が痛い、吐き気がする…


これは結構な警告信号である。



今朝、イタリア旅行に出発するので


このタイミングか〜、と親は心配になる。



とりあえず、仕事のことは忘れて


楽しんでおいで、とラインした。



本当に


子どもは幾つになっても子どもだし


親は幾つになっても親なのである。




私は、と言えば


もう3か月で辞めようか、と思うくらい


異分子で、排他的な環境の中にいたけれど



どうにか受け入れられて混ざっているし


夏休みのハードな勤務をこなしたら


多少のことには動じなくなった。



あのお局様とさえ、協力しながら


平和に仕事をしている。



お局様のマウント取りは相変わらずだけれど


そもそも、そのマウントに興味がないので


競わない相手は、敵視されない。



そりゃあ、張り合いがないものね┐⁠(⁠ ⁠˘⁠_⁠˘⁠)⁠┌


負けるが勝ち、という闘い方もあるのだ。



受け入れしながら、PCを確認しながら、


子どもの言うあれこれに耳を傾けながら、



臨機応変にやるべき優先順位をつける。



人間の脳ってすごいと思う。


無理だ…、できない…、あり得ない…、


と嘆いていても



追い込まれればやらざるを得ない。


必死に何とかしているうちに


それほど無理ではない気もしてくる。



実は私も、子どもの「魔が差した問題」や


あれこれの対応に、施設に対して失望した、


残念な1週間だった。



しかし、誰かのせいにばかりしていたら


結局、自分も責任から逃げることになる。



できることから変えていくうちに


私自身ももう少し成長できるかも知れない。



人間の脳は、あきらめなければ


可能性を広げることはできる。



現状に慌てふためき、


メンタルが海底のモグラ状態の息子よ。



君の世界はまだまだ狭い。


見たことのない景色を見て


リセットしておいで。



それでも駄目な時には


ちゃんと最後まで味方でいるからさ。



君にできることは、まだまだあるよ。



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