センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「おつかれさまの国」


新参者同士、協力し合ってきた同僚が


検診に引っ掛かり、シフトを減らすことに。



それもあって人が足らず、気がつけば1時間、


ひとりで30人近い子どもを見ていたりする。



何かとやらかしてくれるオレオレ君と


対立するあの子やこの子やその子╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭



一昨日、ついに人が足らず


オーナーは事務の人を引っ張って来たが



動物園のようなワチャワチャ具合に


その人は目を白黒させている。



1時間もいると、その人が


「頭が痛くなってくる」とぼやき始めた。



おそらく断熱材が入っていない古い建物は


設定温度を下げてもエアコンの効きが悪い。



わさわさといる子どもたちは


動き回って汗をかいているし



私も何度水分補給しても喉が渇く。


オレオレ君に振り回されて汗だくなのだ。



今日、帰りにその事務の人に会うと


「まだ、疲れが取れない」と嘆いていた。



その人は今日もシフトに入っていたのだが


もう勘弁して欲しい、と言わんばかりで



そりゃあそうだろうな、と納得の私である。





時々、私自身自分の血管が切れないかな、と


真面目に心配になる。



前前職の子どもを預かる施設では


私が聞いただけで、3人もの人が


脳梗塞になり、2人が退職していた。



偶然と言うには あまりに高い確率である。


それだけ働く人の年齢層が高いとも言える。



今の施設も かなり平均年齢が高い。


70代以上が3人いるし


50代後半と60代が中心になっている。



アルバイトの女性は20代だが


お昼にはもう疲れ果てている。



おそらく、どこの施設も似たり寄ったりだ。


何をどうすれば変わるんだろう?



長い時間を学童で過ごす子どもたちは


退屈と窮屈さにうんざりしている。



子どもたちが楽しめるような工作とか


いろんな遊びを提案しながら



次々とこわれるおもちゃを修復し


ケンカの仲裁に入り 勉強を見る。



「丸つけて〜」とあちこちで声がかかる。


赤えんぴつがあっという間に丸くなる。



そうして


やっと勤務を終えた私もまた、


ヘトヘトでクタクタで



やっぱり 疲れが取れないのであった。



どうか、どうか


私の血管が花丸でありますように🙏🙏🙏


と祈る夏の終わりである。




斉藤和義 – おつかれさまの国 [Music Video]