センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 理屈はいらない


1月中旬、



法政大前総長の田中優子さんは新聞に


「反戦準備」というタイトルで寄稿し、


私たちに呼びかけている。



「反戦の準備をしよう。」と。





田中さんは言う。



敵基地攻撃能力保有、軍事費の倍増、


原発の継続と新設、日本学術会議への介入、


これらは全て、



日本が戦時体制に入りつつある、


ということを指し示している、と。



さらに 例の森友学園問題は



国有地を与えることによって


教育勅語を教える学校を認可する意図だった


と。



学問と教育と家庭を支配するのは


人の心を制御するファシズムの


常套手段である、と。



だから、「反戦の準備をしよう」と。





私たちは平和な毎日を生きている。


でも、その平和が脅かされようとしている。



それは、外からではなく、内からだ。


生ぬるい言葉で 強引な手法で。



ジョン・レノンの言葉を思い出そう。


「そのために殺したり死んだりしなきゃなら


 ない、そんな国家なんていうものが無い世


 界を想像しようよ」




田中さんのこの言葉が刺さる。


「反戦とは何か。理屈ではなく、


戦争は嫌だ、やめろ、という叫びである。」




国を守るために


殺めたり 殺められたり 


そこに何の意味があるのだろう。



戦争で死にたくない。死なせたくない。


戦争で泣きたくない。泣かせたくない。



未来の子どもたちのために


私たちがすべきことは



武器を増やすことではなくて


戦争で命を犠牲にしない、ということだ。



敵とか味方とか


そんな分け方で 命を選別しない、


ということだ。



Noと言おう。


反戦の歌を歌おう。



選挙権という盾と矛で 戦おう。


平和への願いに 理屈はいらない。