センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「運」で曲がるドライバー


それは私のことだ。


若い頃から車の運転が苦手である。



自動車学校に通っているとき


もうすぐ卒業という一般道での教習中、


担当教官が言った。



「おまえは運で曲がってる」



交差点を右折した直後の言葉だ。



自分では全く自覚がなかったが


きっと危なっかしい運転だったのだろう。



同時期に免許を取った私の友人は


初心者マークを付けての運転後、



誰かを轢いてこなかったか


いつも心配になる、と言っていた。



私と同じ、運を味方にしたドライバーだ。





そんな私たちも 大きな事故もなく


ベテランドライバーになった。



それでも


もともと下手だった運転が


ますます下手になっていると自覚する。



兄はハイブリッドの今どきの車を運転するが


その車を初めて借りたとき



エンジンをかけても音がしないので


故障してエンジンがかからないのだ、と


パニックになったメカオンチでもある。



この車にも 息子の車にも


バックグラウンドモニターがついているのに


一発で車庫入れを決められない下手さだ。



いつも ドキドキ緊張しながら運転する。



自分をよく知っているので


なるべく公共交通機関を利用するし


なんなら歩いてしまう。



高齢者に2回ぶつけられたこともあるので


どんなに気をつけてもリスクはあると思う。



教官に指摘された「運」だけで来た私だが


その「運」がいつまで続くか保障がない。



兄のハイブリッド車には


エコ運転ジャッジの表示があって



私はたいてい、


「素晴らしい!安定した走行です。」


と褒めてもらえる。



でも、スムーズに運転できた!


というときは70点代で



今日はちょっと駄目だな、というときに


80点を超えたりするので



何が正解なのか さっぱりわからない╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭



このハイブリッドさんも


私の運転を理解していないんだと思う。




何せ「運」で曲がるドライバーなのだ。



とりあえず 今年も



安全運転でいきまっしょいᕙ⁠(⁠ ͡⁠°⁠ ͜⁠ʖ⁠ ͡⁠°⁠)⁠ᕗ